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ARCHIVE 2010

第1回 アムネスティ・フィルム・フェスティバル
日時 2007年1月27日(土)・28日(日)  開場10:30/上映11:00
会場 浜離宮朝日ホール・小ホール
(東京都中央区築地5-3-2 都営大江戸線築地市 場駅下車A2出口すぐ)
主催 社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
後援 朝日新聞社
協賛 富士フイルム株式会社、富士ゼロックス株式会社、 アーユス仏教国際協力ネットワーク、新潟第一法律事務所
協力 チベットサポートグループKIKU、サービスグラントTOKYO
上映作品 イノセント・ボイス~12歳の戦場~ Lifers ライファーズ 終身刑を超えて 踊れ、グローズヌイ! ヒマラヤを越える子供たち ヘンニムの輝き 熊笹の遺言 Caught in Between~故郷(くに)を失った人々の物語~ 蜘蛛の巣の間から S21クメール・ルージュの虐殺者たち 母たちの村
映画のワンシーン

1980年、中米のエルサルバドルで続いていた内戦を、脚本家の実体験をもとに子どもの視点から描いた作品。

11歳の少年チャバが住む小さな町は、軍とゲリラの勢力のほぼ境界線にあり、銃撃戦がなかば日常的に行なわれている。チャバの家にも銃弾が撃ち込まれた。そうした中でも友だちと遊び、初恋も芽生え、子どもらしく暮らすチャバ。しかし兵士が足りない政府軍は、12歳になった子どもたちを強制的に徴兵していた。やがて学校は閉鎖され、チャバの誕生日も迫ってくる。

徴兵を目前にした少年の微妙な心理描写から、世界に30万人いるといわれている子ども兵士の存在がリアルに感じられる。

映画のワンシーン

米国で終身刑を受けた受刑者に対する刑務所内の更生プログラムを提供する民間団体アミティの活動を紹介するドキュメンタリー。

刑務所内での生活や仮釈放審議会の様子、社会でやり直している元受刑者たちを描き、「人は変わることができる」というメッセージを伝えている。「罪を償う」とはどういうことか、「更正」ということはどういうことかなど、様ざまな問いを静かに、かつ真摯に訴えている。

映画のワンシーン

Photo:Eddy van Wessel/ www.fotograaf.com

ロシアに独立を阻まれ、日常的な人権侵害の続くチェチェン共和国の首都グローズヌイ。民族舞踏家ラムザン・アフマードフは、第2次チェチェン戦争によって離ればなれになった子どもたちを集め、舞踏団「ダイモーク(わが祖国)」を再結成した。普通に暮らすことも難しい状況で、限られた練習しかできない子どもたち。しかし夏休みには西ヨーロッパ各国へツアー公演にでかける。目的のひとつは、「チェチェン人はテロリストではなく、普通の人間だと知ってもらうこと」。

舞踏団の指導者ラムザンやメンバーの子どもたちの声を通して、どんな状況にあっても、希望を持って生き続けようとする姿を描いたドキュメンタリー。

シカゴ国際ドキュメンタリー映画祭グランプリ(2003年)
コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭 CPH:DOX:2003大賞
サンクト・ペテルブルク「人類へのメッセージ」国際映画祭ケンタウロス賞
トリノ・シネマビエンナーレ最優秀作品賞
モントリオール「芸術」映画祭最優秀作品賞

映画のワンシーン

Photo:Joerg Arnold

50年ほど前、チベットは世界地図から姿を消し中華人民共和国の一部になった。1950年代に始まった中国によるチベット侵攻により、チベットからインドへ脱出した難民の数は13万人以上に上る。現在もなお、毎年数百人の子どもが親元を離れ、六千メートル級のヒマラヤ山脈を数週間かけて徒歩で越えている。

難民の子どもたちに同行し、その姿をとらえた感動のドキュメンタリー。

映画のワンシーン

川崎市にある桜本保育園のヘンニム組の1年間を追ったドキュメンタリー。

この年、桜本保育園ヘンニム組には11人の子どもがいた。そしてそこには、5つの違う文化と、その分のすばらしさがあった。子どもたちは本名を名乗り、保育の中で自分のルーツを教えられていく。そして、友だちの持つ自分とは違う文化に触れていく。たくさんの行事や日々の生活の中で、小さかった子どもたちはみるみる成長していく。その喜びの一方で、これから子どもたちが進んでいく社会の冷たさを知る保育士や保護者には複雑な思いがあった。

日本の地域社会の中で多文化共生をめざす保育園の取り組みが生き生きと描かれている作品。

映画のワンシーン

群馬県草津町の国立ハンセン病療養所、栗生楽泉園では、平均年齢74歳を超えた元ハンセン病患者が暮らしている。

故郷に帰ろうとするハンセン病違憲国賠訴訟のリーダーの男性、文通相手の少年に会いに出かける女性、絵を描き続ける男性・・・。3人の姿を通して、私たちは日本政府と社会によって人権を無視されてきた人びとの生活の一片を見せられる。

今も続く問題である元ハンセン病患者の現在(いま)をとつとつと映し出している作品。

第2回横濱学生映画祭 横浜国際映像文化祭2003学校対抗部門グランプリ
Az Contest 2003 準グランプリ/観客賞
第13回あきた十文字映画祭 新人監督コンペティション 「北の十文字賞」/観客賞
第7回 JPPA AWARDS 2003 学生部門エディティング・カテゴリーⅡ部門 ゴールド賞

映画のワンシーン

9・11の同時多発攻撃以後、米国ではイスラム系米国人に対する差別・迫害行動が相次いでいた。誹謗、中傷、職務質問、そして強制収容・・・。真珠湾攻撃後に、日系米国人が刑務所に強制収容されたときと同じような光景がふたたび繰り返された。米国が掲げる自由と平等、正義の理想と現実とのギャップに傷つくイスラム系米国人。彼らの自由と人権のために立ち上がったサンフランシスコの日系米国人コミュニティ。多数者から「敵」とみなされた人と、かつて「敵」とみなされていた人びとの連帯の記録を描いた作品。

映画のワンシーン

イスラエルによる外出禁止令や家屋の破壊などを受けながらユダヤ人入植地に住むパレスチナの人びとの日常生活を描いた作品。

外出もままならず、全員が息詰まりを感じ、精神的に滅入ってしまう一家。イスラエルの検問所を通る際に衣服を脱ぐよう強いられた妊婦など、住民たちの証言から日本ではうかがうことのできないパレスチナの人びとの苦悩が伝わってくる。特に、この2人の女性が語る悲劇とそのトラウマは筆舌に尽くしがたい。

映画のワンシーン

山形国際ドキュメンタリー映画祭実行委員会提供

カンボジアで国民の10パーセント以上にあたる100万人以上が命を失ったクメール・ルージュの大虐殺を、加害者と被害者の証言により再現。

「かつての政治犯収容所『S21』。クメール・ルージュの大虐殺による加害者と被害者をその場所に集め、非人間的で過酷な日々を再現していく。証言で明らかになる真実の数々、対峙する2人のやりとりの迫真性が25年という時を越える。カンボジア生まれである監督の、故国への想いが静かに脈打つ。」(山形国際ドキュメンタリー映画祭2003公式カタログより)

真実の解明こそが同じ過ちを繰り返さないための第一歩となる。2006年7月、クメール・ルージュ政権の幹部を裁くための特別法廷が設置され、国際的な注目を集めている。

映画のワンシーン

アジア・アフリカの多くの国で現在も行なわれている女性性器切除(FGM)の慣習をテーマに描いた作品。

西アフリカの穏やかな村で起こる、ある出来事。村の女の子たちは、古くから伝わるお清めの儀式として、割礼を受けることが決まりとなっている。ある日、4人の少女が、割礼を嫌がって逃げたことをきっかけに、この風習を廃止しようと、村の母たちが立ち上がった。男たちは困惑し大混乱となる中、母たちは娘たちのために、未来のために、闘いを続ける・・・。

アフリカ映画の父、ウスマン・センベーヌ監督が、人びとの暮らしを色鮮やかな映像美で描き出し、愛と尊厳を力強く伝える勇気の物語。