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近隣諸国で助けを待つ人たち:夫に先立たれたヤラさん

再婚はしたくない。母と子5人で暮らしていく

ヤラさんと4人の子どもたちヤラさんと4人の子どもたち(C)Ina Tin/Amnesty International

シリア・ダイルアッザウル県出身のヤラさん(23)は、4人の子どもを一人で育てています。ヤラさんが、夫の死を知ったのは、ユーチューブの動画からでした。2歳の息子、ムタナマくんは脊髄に障がいがあり、2012年10月にレバノンに移ってから、病状は悪化しています。ヤラさんは再婚を拒んでいるため、親戚から嫌がらせを受けたり、虐待を受けたりしました。

ヤラさんのお話

「夫が殺されたことは、誰も教えてくれませんでした。自分で、ユーチューブで発見したのです。」

夫は反政府活動を行っていたため、シリアとレバノン国境あたりで、シリア当局によって逮捕されました。爆撃や虐殺でたくさんの人びとが亡くなり、私は子ども4人を連れて逃げることにしました。

夫が殺されたことはユーチューブで知りました。誰も教えてくれませんでした。夫がシリアの刑務所に入れられたことを自分で発見したのです。夫は刑務所で殺され、遺体は外に投げ捨てられて、その様子が録画されていました。夫の遺体を埋葬した人が、遺体を引き取りに来るようにと知らせてくれました。でも、私は引き取りにいけませんでした。

レバノンでは、家賃を払うことができず、何度も家を移りました。両親の家は小さく、親戚の3家族が一緒に住んでいるので、両親と一緒に住むこともできません。

家族や親戚からは、「女性が独身のままなのはよくない、再婚するべきだ」と言われています。私がモスクに行った時、後をつけられ、殴られたこともあります。

2歳の息子、ムタナマは重い病気にかかっています。生まれつき脊髄に穴が開いているので、脊髄空洞症で脊髄の中の水が脳にいかないようにするために、頭に装置を付けています。病気のせいで免疫力がなく、医師からは別の病気の感染を防ぐために、人が多い家には一緒に住まないように言われていますが、どうしようもありません。

難民だというだけで、特にレバノンでの生活は大変です。私に嫌なことを言う人もたくさんいます。タクシーの運転手に嫌がらせをされ、お金を出すからと関係を迫られたこともあります。

7歳の息子が学校に行くため、入学手続きをしたときも、文句を言われました。学校までの道のりでも、武器を持っている男たちに囲まれ、脅されて、本当に怖かったです。

国連は私を再定住できるようにしてくれましたが、本当に再定住できるかわかりません。子どもたちと私を助けてくれる人は誰もいません。家賃も払えないし、かろうじて生きています。

子どもたちは、「友達と遊びたい」、「シリアで住んでいたところは海がないから戻りたくない」と言います。シリアでは外に出るのが難しく、毎日刑務所に入れられた気分でした。だからここ、レバノンにきて初めて海を見て、一日中海を見て過ごしたいのだと思います。2歳の息子、ムタナマの健康状況は悪化しています。一日も早く診察を受けさせたいです。

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