強かんで自白を強要 メキシコの女性たちを守って!

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メキシコでは、組織犯罪の撲滅を掲げる当局が拷問で自白を強要し"犯罪者"を仕立てあげるといった事件が相次いでいます。中でも標的にされているのは、貧しく、社会の片隅に追いやられた女性たちです。強かん、電気ショックで性器を痛めつけるといった性暴力が取調べの手法としてまん延しています。

2015年9月、内務省は、取調べ中や拘束時の女性への性的虐待を捜査し、防止に取り組むためのタスクフォースを設置しました。しかし、1年経った今も、まったく捜査は進んでいません。

女性への性暴力をきちんと調査し、加害者の処罰を徹底するよう、メキシコの内務大臣に要請してください。

「だれか私の記憶を消してください。夜、眠るときも、目を閉じるのが怖い。あの恐ろしい経験を思い出すから」--- ベロニカ・ラソさん

ベロニカさんは、2011年6月、見知らぬ男に突如拉致されました。連行先の警察署で、彼女はビニール袋で窒息寸前にさせられ、電気ショックで痛めつけられた上に、複数の警官に強かんされました。24時間にも及んだ拷問に耐えきれず、供述書に署名してしまったベロニカさんは、誘拐組織の一員であるとして起訴され、裁判を受けることなく今も拘束されています。

ベロニカさんのような事件は、メキシコで決して珍しくありません。当局が犯罪撲滅キャンペーンで成果を上げていることを社会にアピールしようと、ろくに証拠もないまま人びとを逮捕し、自白を強要することが背景にあります。男性であれ女性であれ、貧しい地域の住民が当局の標的にされる傾向があります。

拷問や虐待に関する報告は2013年だけでも12,000件に及び、内3,618件は女性が被害者でした。2013年から2014年にかけて拷問の申し立ては約2倍に膨れ上がっていますが、これまでに連邦検察によって起訴されたのはたったの15件です。

数字で見る!メキシコ当局による性暴力の実態

メキシコ連邦刑務所で拘束されている人の約7%を女性が占めています。大半は麻薬や武器の不法所持、誘拐、組織犯罪との関わりで罪に問われている者たちです。彼女たちの月収は5,500円から27,500円と平均よりも低く、6割の人は高等学校を卒業していません。アムネスティは、こうした女性100人に聞き取りをし、2016年6月に報告書を発表しました。

女性たちが受けた性暴力や虐待

メキシコでは当局による性暴力が常態化しており、女性たちは、「だれもが被害者となりうる」と恐れています。彼女たちを守るために、あなたの力を貸してください。

アクションに参加しよう!

当局による女性への性暴力の捜査と防止を担うタスクフォースがきちんとその役割を果たし、加害者の処罰を徹底すること。また、拷問や虐待で得られた証拠を裁判で採用しないよう、メキシコの内務大臣に要請してください。

※名前、メールアドレス、個人情報保護の項目は必須です。その他の項目にご記入いただいた方には、アムネスティ・インターナショナル日本から後日、活動紹介のご連絡を差し上げる場合がございます。

アクション期間 このアクションは終了しました。(2016年8月24日~12月4日)
要請先 メキシコ内務大臣