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イタリア:
ローマのロマの人びとに、差し迫る強制立ち退きのおそれ

最新情報:
2012年6月30日
国名:
イタリア
対象者:
ロマ
期限:
2012年8月 8日
配信日:
2012年6月30日
UA No:
182/2012

350人以上のロマの人びとが、イタリアのトール・ド・センチ・キャンプからの強制立ち退きに面している。ローマ当局は、人種別につくられた、新しいキャンプに彼らを移そうと計画しているのだ。当局は、7月10日までに立ち退きを終える計画だ。

ほとんどがボスニアまたはマケドニア国籍のロマ民族350人以上が16年間、ローマのこのキャンプで暮らしてきた。このキャンプは、1995年に地方自治体によってつくられ、子どもの学校など様々な公共施設を住民が利用できた。しかし、ここ2年間、当局は同キャンプについて、「寛大な扱いを受けてきた」と言うようになってきた。つまり長い間、存続してきたが、公有地や私有地に不法につくられているという。その上で、同キャンプを閉鎖し、住民たちを市内住宅地区から遠く離れた別のキャンプへ移すと脅しはじめた。このキャンプは、閉鎖計画を受けて当局から事実上見放されたため、ここでの生活環境は次第に悪化してきた。

地方当局は、ラ・バルブタと呼ばれる新キャンプにロマの家族を再び住まわせようと計画している。このキャンプは、2008年からつづく非常事態宣言、「ノマド(遊牧民)非常事態」宣言のもとで2011年、特別に設置され、2011年11月から国の評議会により統制されてきた。住宅地に近いこれまでの場所と比較して、移転先のキャンプは、チャンピーノ空港に隣接するさびれた地域にある。柵と、キャンプの内部の動きを監視するためにセキュリティ用のカメラに囲まれている。地方当局は、複数のキャンプに分散するロマの家族を収容するために、このキャンプをロマ族専用にしようという計画だ。もしこの計画が実施されれば、キャンプは人種分離的な居住地となる。これは国連や国際社会が定める規約で禁止されており、また今年2月にイタリアが決めた「ロマ一体性」(ロマの人々と他の人々の間の生活条件などの格差の解消)という国家戦略と矛盾する。

トール・ド・センチ・キャンプ住民の強制立ち退きが国連や国際社会が定める人権義務に従ってはおらず、適切な手続きや法的予防措置も取られていない。立ち退きという日々の脅威を受け、またキャンプを閉鎖するという計画がメディアと住人方に繰り返し発信されるなかで、ロマの家族たちへの誠実な説明はなかった。さらに、生活環境は非常に悪化し、他の選択肢が提示されることもなかった。いくつかの家族はすすんで移住するようだったが、多くは新キャンプへの再定住に強く反対している。

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追加情報

トール・ド・センチ・キャンプの閉鎖は、2008年以来ローマで履行されている「ノマド・プラン(遊牧民計画)」の一部で、2008年の初めにイタリア政 府の「ノマド非常事態」宣言にもうたわれている。ノマド・プランは、ローマの公式には認可されず、「寛大な扱いを受けた」キャンプを閉鎖し、12から13 の「認可された村」へ住民を再定住させることを目標としている。ローマには、ラ・バルブタ・キャンプを含め8つの認可された村がある。アムネスティ・イン ターナショナルは、「ノマド非常事態」宣言を違法で、差別的なものとして非難してきた。様々な問題がある上に、住居内の人種分離を永続させるものだ。

2012年2月、イタリア政府はEU法令No.173/2011の中での要求にしたがって、ロマ一体性という国家戦略を欧州委員 会に提出した。この戦略では、近年強制立ち退きが過度になっており、非常事態の次の政策を考えるときがきたとしている。この戦略は、キャンプでのロマの分 隔をしないと約束している。欧州委員会はこの戦略は評価し、2012年5月21日に採決したEUフレームワークを実行する第一歩として、EUロマ統合戦略 として発表した。EU加盟国のロマ統合への包括的努力を認めることに加えて、欧州委員会は、ロマ一体性に十分な資金を確保し、監視を機能させ、人種差別 や分離と闘うためにやるべきことが多々あることを強調している。

アムネスティは、近年ローマでのロマ居住地の強制立ち退きが、国際的な人権規約と基準に違反し、人々をホームレスや人権侵害と虐待に直面させていることを報告してきた。強制的立ち退きはたいへんな人権侵害であり、国際法の下で禁止されている。

イタリアは、強制立ち退きを禁止し、適切な居住の権利を支持する、国連や国際社会が定める人権条約の締約国だ。国際的な人権条約においては、実現 可能な選択肢をすべて確認し、適切な手続き・法的予防措置が行われた後にのみ、最後の手段としてのみ強制立ち退きが実行されなくてはならない。

これらには、影響を受ける人への心のこもった相談と適切な通知および準備を含む。強制立ち退きで、誰もホームレスという人権侵害を受けるべきではない。代替住宅は国際的な人権基準に従っていなくてはならない。

アクションしてください。

イタリア語、英語、あるいは母語で以下の内容のアピールを作り、航空便、航空書簡(全世界90円)、電報、ファクス、eメールなどで、できるだけ早く送付してください。同じ内容のアピール文が後に続きます。それをご利用ください。

  • トール・ド・センチ・キャンプを閉鎖する計画はすべて中止し、自主的に移住しない住民に立ち退きを強制するのをやめ、キャンプに適切な住宅環境およびインフラを整えるよう、住民と話し合いを行うようにする
  • キャンプの住民の現在または将来の再定住については、すべてキャンプ住民との誠意ある話し合いの上で行われるようにし、さまざまな住宅の選択肢を提示し、社会的な施設へ平等にアクセスできようにする。
  • ラ・バルブタ・キャンプは住宅設備として永久に使用されるのではなく、またロマ・コミュニティー専用でもない。

宛先

ローマ市長Mayor of Rome
Gianni Alemanno
Via del Campidoglio, 1
00186 Roma, Italia
Fax: +39 06 6710 3590
Email: sindaco@comune.roma.it
書き出し: Egregio Sindaco/Dear Mayor

ローマ市長代理Deputy Mayor of Rome
Sveva Belviso
Via del Campidoglio, 1
00186 Roma, Italia
Fax: +39 06 6710 3590
Email: sveva.belviso@comune.roma.it
書き出し: Egregio Vice Sindaco/Dear Deputy Mayor

コピーの宛先

駐日イタリア大使
Embassy of Italy in Japan
〒108-8302 東京都港区三田2丁目5-4
電話:03-3453-5291、03-3453-5296
特命全権大使:ヴィンチェンツォ・ペトローネ 閣下
His Excellency Mr. Vincenzo PETRONE 

できるだけ早くアピールを出してください。期限を過ぎた場合はUAセンターまでお問い合わせ下さい。

Mayor of Rome
Gianni Alemanno
Via del Campidoglio, 1
00186 Roma, Italia
↑宛名を記入

Dear Mayor,
↑書き出しを記入

I am writing to you to express my deep concern about Roma people in the Tor de Cenci camp in Rome. I would like to ask you to halt any plan to close Tor de’ Cenci camp and refrain from evicting residents who are not willing to relocate, and take steps in consultation with residents to restore adequate housing conditions and infrastructure in the camp.

You are also asked to guarantee that any current or future re-settlement of individuals living in camps is planned in genuine consultation with all camp residents and with the offer of a range of alternative adequate housing options, including equal access to social housing where appropriate.

I sincerely hope that you will also ensure that La Barbuta camp is not used as a permanent housing facility and is not used exclusively for Roma communities.

Sincerely yours
ここにあなたの名前と住所を記入

Cc: His Excellency Mr. Vincenzo PETRONE, Ambassador of Italy in Japan

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