最新情報:
2015年8月10日 (stop情報)
国名:
チャド
対象者:
デジャエラー・ミアンケオル(男性)
期限:
2015年9月10日
配信日:
2015年8月10日
UA No:
138/2015

チャドで、土地への権利活動家で不当に収監されていた良心の囚人、デジャエラー・ミアンケオルさんが7月28日、釈放された。

ムンドゥ控訴裁判所は、司法を侮辱したとして有罪とした高等裁判所の判決を覆し、全ての容疑を取り下げた。同裁判所は、提示された証拠を全て再調査し、ミアンケオルさんとも直接会った。裁判長は次のように語った。「ミアンケオルさんは我が家に帰って、家族とゆっくりすごせばいい。自由の身なのだ。もう何も恐れることはない」。

この決定の背景には、世界中のアムネスティのメンバーの運動やアムネスティのアフリカの事務所や他の団体の連携による強力な支援があった。

ミアンケオルさんは6月7日、FMリベルテラジオ局でのインタビューでチャドの司法関係者の能力を疑う発言をしたことで、検察官に逮捕された。翌日、司法侮辱容疑で起訴されムンドゥ刑務所に勾留された。公判は6月30日に始まり、7月7日に高等裁判所で2年の刑と10万チャドフラン(170米ドル)の罰金判決が言い渡された。彼の弁護人は即日控訴した。

ミアンケオルさんの妻は次のように語った。「夫が釈放されたのは皆さんのおかげです。深く感謝します。裁判所が全ての容疑を取り下げたことは、不正がまかり通る中での正義の行為です。皆さんの努力、行動、祈り、そして、声なき人々を守るための日々の活動に心から深く感謝の意を表します」