- 最新情報:
- 2016年1月14日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2015年11月18日 (更新情報)
- 2015年10月15日
- 国名:
- チュニジア
- 対象者:
- マーワン(仮名、男性)
- 期限:
- 2016年2月15日
- 配信日:
- 2015年10月15日
- UA No:
- 216/2015
チュニジアで、同性愛者であることを理由に禁錮1年の判決を受けた学生が、アナルセックスの証拠として肛門検査を強要されていた。学生は控訴し、今、判決を待っている。
9月22日、マーワンさん(仮名、22才)は、同性愛者を罰するという刑法230条に基づき、北部のスースの裁判所で禁錮1年の判決を受けた。ことの顛末は以下である。マーワンさんの携帯番号が、殺人を犯したある男性の電話の中に残されていた。9月6日、マーワンさんは警察に呼ばれ、事情聴取の中で、その男性との関係について質問された。弁護士によると、マーワンさんが同性愛の関係にあったことを告白すると、平手打ちされた上で、「白状しなければ、裸にして性的暴行を加えるぞ」、「殺人罪で起訴するぞ」などと脅された。
9月11日、アナルセックスを調べるためとして、肛門検査が裁判所の求めで実施された。弁護士によると、検査室の外で警官が待機していたため、この検査を受けざるをえず、かつ、屈辱的なこの検査を拒否できることさえを知らなかった。肛門検査には科学的根拠がなく、本人の意思に反する同検査は、一種の虐待になる。
性的指向、性自認、成人間の合意に基づく同性愛を理由とした収監は、重大な人権侵害と考える。その理由で拘束された場合、良心の囚人であり、ただちに、無条件で釈放されるべきだ。
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追加情報
マーワンさんが拘束され虐待を受けたことで、同性愛者への罰則や肛門検査の強要に反対する前例のない市民運動が、チュニジアに沸き起こった。この画期的な運動により、9月28日、法務大臣は、2014年1月に採択された新憲法が保障する個人の人権、性的指向も含んだ選択の自由、個人の生活の権利が、刑法230条により侵害されていることを認めた。また大臣は、この230条は廃止されるべきだし、市民グループに廃止運動への協力を呼びかけた。
刑法230条による同性愛者への罰則が、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、インターセックス(LGBTI)の人たちへの暴力を生んでいることは明らかだ。この法律により、LGBTIへの嫌悪が広がり、かつ、暴力の被害者が起訴されることを恐れて告発しない、そのような環境が生み出される。
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- 2016年1月14日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2015年11月18日 (更新情報)
- 2015年10月15日
- 国名:
- チュニジア
- 対象者:
- マーワン(仮名、男性)
- 期限:
- 2016年2月15日
- 配信日:
- 2015年11月18日
- UA No:
- 216/2015
チュニジアで同性愛者であることを理由に実刑1年の判決を受けた学生は、11月5日に保釈されたが、いまだ収監の恐れあり。
9月22日、同性愛者を罰するという刑法230条に基づき、北部のスースの裁判所で禁錮1年の判決を受けたチュニジアの学生マーワンさん(仮名、22才)は、11月5日、500ディナール(247UDドル)の保釈金を払い、釈放された。
マーワンさんは、裁判所の決定に対し上告し、初回審議は11月5日に開催された。弁護士によると、大学の卒業試験を受けるため釈放してほしい、というマーワンさんの訴えに、裁判官は理解を示し、保釈金を支払ったその日の夜に釈放された。しかし、次回審議は11月10日を予定しており、いまだ収監の恐れがある。
性的指向、性自認、成人間の合意に基づく同性愛を理由とした収監は、重大な人権侵害と考える。その理由で拘束された場合、良心の囚人であり、ただちに、無条件で釈放されるべきだ。
成人間の合意に基づく同性愛への罰則は、選択の自由を保障するチュニジア新憲法への違反であると同時に、チュニジアが果たすべき国際的な人権規定に反した差別的なものである。
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- 2015年11月18日 (更新情報)
- 2015年10月15日
- 国名:
- チュニジア
- 対象者:
- マーワン(男性)
- 期限:
- 2016年2月15日
- 配信日:
- 2016年1月14日
- UA No:
- 216/2015
12月17日、チュニジアで同性愛者であることを理由に収監された学生が、上告審で減刑が認められ釈放された。
昨年9月22日、同性愛者を罰する刑法230条に基づき、北部のスースの裁判所で実刑1年の判決を受けた学生のマーワンさん(仮名、22才)は、11月5日、500ディナール(247UDドル)の保釈金を払い、釈放された。弁護士によると、その後、マーワンさんは大学の卒業試験を受けることができたとのこと。
12月17日に開催された上告審で、実刑2カ月、罰金3000ディナール(1,459USドル)への減刑が認められ、その2カ月間の収監を満了したため、12月17日、マーワンさんは釈放された。
これで本件の緊急行動は終了いたします。活動に参加いただきましてありがとうございました。