最新情報:
2016年1月14日 (stop情報)
国名:
バハマ
対象者:
ジャーン・マリー・ジャスティレン(男性)
期限:
2016年2月15日
配信日:
2016年1月14日
UA No:
276/2015

ハイチ国籍のジャーン・マリー・ジャスティレンさんは、バハマに不法入国した容疑で昨年6月、拘束・起訴された。12月2日、無罪となったが、カーマイケル・ロード移民収容センターに移送され、自由は拘束されたままだった。12月7日に、ハイチへ強制送還された。

ジャスティレンさんは、昨年6月、バハマのエリューセラ島での不法移民強制捜査で逮捕された。当局によると、彼は、捜査員の武器を奪おうとしたため背後から撃たれたとのことだった。公式の診断報告書では、首の後ろから左の頬にかけてを撃たれて傷を負い、足と肘にも怪我をしたとあった。報道では、捜査妨害の容疑はかけられていなかった。グラン・バハマ人権協会(GBHRA)は、この発砲事件に独立した捜査を求めたが、捜査は行われてこなかった。一方、ジャスティレンさんの弁護士は、当局の暴行を告訴した。

ジャスティレンさんは移民法19条(1)及び(2)に違反したとして、不法入国の容疑をかけられた。保釈を拒否され、5カ月以上も刑務所に拘禁された。刑務所の警備は厳重で、受刑者とともに窮屈な部屋で拘束されていたという。11月27日、ジャスティレンさんは下級判事裁判にかけられ、12月1日、無罪判決をいい渡され、釈放された。

バハマへの不法入国の容疑は晴れたものの、入国管理当局は手続きができないとして釈放を発表したため、カーマイケル・ロード移民収容センターに移送された。

人権協会によると、ジャスティレンさんは12月7日にハイチに強制送還された。彼の弁護士は、センターへの移送命令や強制送還命令は、文書では受け取らなかったという。

本件に関するアクションはこれで終了いたします。アムネスティ・インターナショナルは、本ケースを監視し続け、必要に応じて更なるアクションを要求します。