最新情報:
2017年3月21日 (stop情報)
更新履歴:
2017年2月24日
国名:
イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
対象者:
ムハンマド・アル=キク(男性)
期限:
2017年4月21日
配信日:
2017年3月21日
UA No:
048/2017

ヘブロンのドゥラ出身のパレスチナ人ジャーナリストのムハンマド・アル=キクさんは3月10日、イスラエル当局による行政拘禁命令が更新されないことが分かり、ハンストを中止した。釈放は、4月10日の予定だ。

ムハンマド・アル=キクさんの弁護士は2月7日、3カ月間の行政拘禁命令が出されたため、ただちに裁判所の決定に対し不服を申し立てた。3月9日の非公開の審理において、判事は軍検察に対して、拘禁の根拠を示す追加資料を提出すること、また4月に失効する拘禁命令を更新するかどうかについての意思を裁判所に伝えるよう求めた。3月10日、検察は判事に更新しないことを伝えた。

ムハンマド・アル=キクさんは1月15日、帰宅途中、ラマッラー近郊のベイト・エル検問所でイスラエルの治安部隊に逮捕された。イスラエルが襲撃犯とするパレスチナ人の遺体の家族への返還を拒むイスラエルの対応に抗議するベツレヘムでのデモに参加し、帰宅するところだった。2月6日、軍判事から6カ月間の行政拘禁命令を受けた。命令に対し、起訴や裁判なしに勾留を延長する当局の決定に抗議するためにハンストをすると法廷で宣言した。翌日、軍判事から行政拘禁命令を3カ月間に減軽された。

行政拘禁命令は、6カ月まで起訴や裁判なしに拘禁できる。この命令は無期限の更新が可能で、軍によりパレスチナ人に対して広く適用されてきた。

弁護士はアムネスティ・インターナショナルに次のように述べている。「これはムハンマドの勝利だと思う。イスラエル軍は、勾留を延長しないことになった。この決定でムハンマドは釈放され、無実が証明された。これで容疑は晴れ、恣意的に拘禁されていたことがはっきりした」と。弁護士はまた、アムネスティのキャンペーンがこの裁判の展開に与えた影響を強調して、「皆さんの取り組みに感謝します。皆さんの声明や手紙がアル=キクの勝利に貢献したと思います」と語った。

本件に関するアクションはこれで終わります。アピールを送ってくださった皆さん、ありがとうございました。