- 最新情報:
- 2018年10月29日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2018年7月27日 (更新情報)
- 2018年3月13日 (更新情報)
- 2017年10月 5日
- 国名:
- イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
- 対象者:
- サラ・アムーリ(男性)ほかアッダミール職員(男女)
- 期限:
- 2018年11月29日
- 配信日:
- 2017年10月 5日
- UA No:
- 226/2017
仏系パレスチナ人で人権団体アッダミール職員、サラ・アムーリさん(32才)が、イスラエル当局に6カ月間の行政拘禁命令を受けた。8月23日に逮捕され、起訴も裁判もないままイスラエルのケツィオット刑務所に拘禁されてきた。
アムーリさんは8月23日、被占領地である東エルサレムのカフル・アカブ近郊の自宅で国境警察に逮捕され、拘束された。その後、イスラエル国防相から、6カ月間の行政拘禁命令を受けた。9月5日、地方裁判所は、行政拘禁を追認するのではなく、アムーリさんが2005年に有罪となった時の残る3カ月の刑期を服役させる決定をした。この決定を不服として、検察は控訴した。9月13日、高等裁判所は、刑期の復活ではなく、検察の行政拘禁の主張を支持し、9月17日、地方裁判所が行政拘禁命令を追認した。
フランス国籍のアムーリさんは、東エルサレムに住む。ラマッラーに拠点を置くパレスチナの人権団体「アッダミール 囚人支援・人権協会」の調査員として働く。アッダミールの2人の関係者が、すでに行政拘禁を受け、現在も拘禁されている。メディア・コーディネーターのハサン・サファディさんは昨年 6月10日から、理事のハリダ・ジャーラルさんは今年7月2日からだ。また、別の職員5人が、イスラエルとパレスチナの外への移動を禁止されている。
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追加情報
サラ・アムーリさんは被占領東エルサレムでカフル・アカブ近郊の自宅を8月23日の夜中に家宅捜査を受け、逮捕・拘禁された。彼はそれからロシア・コンパウンド拘置所内にあるエルサレムのイスラエル保安局(ISA)尋問センターに移送され、そこでの拘禁が延長された。
アムーリさんは以前、7年間、投獄されたことがあり、2011年に囚人の交換により釈放された。イスラエル当局は2016年9月まで、東エルサレムの住民が被占領西岸地区に入ることを禁じていた。また、フランス国籍である彼の妻が被占領パレスチナ地域やイスラエルに入ることも2016年から禁じてきた。2016年2月、妻はベングリオン空港近くの拘置所に3日間拘禁された後、イスラエルから追放された。あるフランス語のウェブサイトが家族の詳細な連絡先を公表してから、妻や子ども、義父などが、何者かから嫌がらせや脅迫を受けてきた。
行政拘禁は、治安に著しく、かつ差し迫った危険をおよぼす人びとを拘禁するための例外的措置として導入された。しかし、これは表向きで、容疑者の逮捕、告訴、訴追の代替手段として、あるいはまったく罪のない人を拘禁するためにイスラエルによって利用されている。命令は何度でも更新でき、証拠は機密とされる。そのため、事実上、被拘禁者は異議申し立てができず、いつ釈放されるかもわからない。行政拘禁されているパレスチナ人の中には、言論・結社の自由の権利を平和的に行使しただけで拘禁された良心の囚人たちがいると、アムネスティは考えている。2015年10月以降、イスラエルと被占領パレスチナ地域での暴力事件が、激増した。イスラエル国内に、被占領パレスチナ地域のパレスチナ人を拘禁することは国際法違反だ。イスラエルの人権組織ハモウクドによると、2017年9月時点で起訴も裁判もないままイスラエルによって行政拘禁されている人は、477人いた。
被占領パレスチナ地域の緊張が高まる中、イスラエル当局は大量逮捕や行政拘禁命令の発令をさらに連発して対応した。未成年者に対する行政拘禁の再開もあった。 第四ジュネーブ条約は、占領地の被拘禁者の拘禁は、当該地内にしなければならず、占領権力の領内での拘禁は認められないと定めている。
アムネスティは、イスラエル政府による被占領パレスチナ地域の人権擁護活動家に対する脅迫行為の拡大を調査し、報告してきた。イスラエルはまた、人権組織とそのスタッフを標的とした脅迫や組織的中傷をしながら、イスラエル国内の表現の自由を制限する措置を取ってきた。
- 最新情報:
- 2018年10月29日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2018年7月27日 (更新情報)
- 2018年3月13日 (更新情報)
- 2017年10月 5日
- 国名:
- イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
- 対象者:
- サラ・アムーリ(男性)ほかアッダミール職員(男女)
- 期限:
- 2018年11月29日
- 配信日:
- 2018年3月13日
- UA No:
- 226/2017
3月5日、イスラエルの裁判所は、パレスチナのNGO、アッダミールの現地調査員サラ・アムーリさんの行政拘禁を4カ月延長する更新を追認した。アムーリさんは、昨年8月23日から起訴も裁判もないままイスラエルで拘禁されてきた。
2月26日、エルサレムのイスラエル地方裁判所は、アムーリさんに対する行政拘禁命令を4カ月延長する更新をした。延長により、行政拘禁は6月28日まで続くことになった。現在、イスラエル南部のケツィオット刑務所に収監されているサラ・アムーリさんは、昨年8月29日に6カ月間の行政拘禁命令を受け、翌月、9月17日に追認された。そして、拘禁は、2月26日に終わる予定だった。しかし、同じ裁判所が3月5日、命令の更新を追認した。
裁判所は3月1日に更新のための審理をする予定であったが、審理は延期された。行政拘禁政策の停止を求めて、パレスチナ人被拘禁者や弁護士らが抗議行動を続けており、その一環でサラ・アムーリさんの弁護団が審理のボイコットを決めたからだった。同じ流れの中、2月13日、イスラエルによって起訴も裁判もないまま行政拘禁されているパレスチナ人たちが、2月15日から軍事法廷の裁判をボイコットする運動を始めると発表した。
サラ・アムーリさんは、被占領地である東エルサレム、カフル・アカブ近郊の自宅で昨年8月23日、乗り込んできたイスラエル軍に拘禁された。アムーリさんは、ラマッラーに拠点があるパレスチナの人権組織、「アッダミール 囚人支援・人権協会」のエルサレムの現地調査員として働いている。アッダミールの理事であるハリダ・ジャーラルさんもまた、昨年7月2日から行政拘禁されてきた。また、この組織のスタッフ3名がイスラエルと被占領パレスチナ地域(OPT)から出ることをイスラエル当局に禁じられている。
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背景情報
サラ・アムーリさんは、昨年8月に拘束されてから、エルサレムのロシア・コンパウンド内のイスラエル保安局(ISA)拘置所に移送された。9月5日、前月に受けた行政拘禁命令6カ月を追認するかの審理で、地方裁判所は、行政拘禁に代えて、2005年に受けた実刑6カ月の未執行の3カ月間の刑を復活させる判決を下した。検察は抗告し、投獄の期間が延長されるよう求めた。しかし、9月13日、高等裁判所は刑の復活を破棄した。9月17日、地方裁判所は元の6カ月間の行政拘禁命令を追認した。
アッダミールによると、1月2日、アムーリさんはイスラエル監獄局(IPS)によって、ケツィオット刑務所からイスラエル北部のメギッド刑務所に移送された。彼が行政拘禁の政策に関する、フランスの記者の取材を受けた事に対する罰だった。1月29日までメギッド刑務所にいて、それからケツィオット刑務所に戻された。
当局は以前、彼を7年間、投獄したことがあり、2011年に囚人交換取引で釈放していた。イスラエル当局は2016年9月まで、東エルサレムの住民が被占領西岸地区に入ることを禁じていた。また、同じくフランス国籍である彼の妻、エルサ・ルフォールさんが被占領パレスチナ地域(OPT)やイスラエルに入ることも2016年から禁じてきた。 そのため、妻と2歳の子は、彼が逮捕されて以降、彼に会うことができなかった。フランス語のウェブサイトが彼らの詳細な連絡先を公表してから、妻や子ども、義父ら家族は、周囲から嫌がらせや脅迫を受けてきた。
行政拘禁は、表向きは治安に著しくかつ差し迫った危険をもたらす人びとを拘禁するための例外的措置として導入された。しかし実際は、犯罪容疑者の逮捕、告訴、訴追の代替手段として、あるいはまったく罪のない人を拘禁するために、利用されてきた。 行政拘禁されているパレスチナ人の中には、表現、集会、結社の自由の権利を平和的に行使しただけで拘禁された良心の囚人がいると、アムネスティは考えている。 被占領パレスチナ地域の緊張が高まる中、当局は多数を逮捕し、行政拘禁命令を頻繁に発令した。未成年者に対する行政拘禁の再開もあった。イスラエルの人権組織、ブツェレムによると、今年1月時点で起訴も裁判もないままイスラエルによって行政拘禁されている人は、437人いた。
パレスチナ人が行政拘禁されている刑務所は、1カ所を除いてすべてイスラエル国内にある。イスラエル国内に、被占領パレスチナ地域のパレスチナ人を拘禁することは国際法違反だ。第四ジュネーブ条約は、占領地の被拘禁者の拘禁は、当該地内にしなければならず、占領権力の領内での拘禁は認められないと定めている。
アムネスティは、イスラエル政府による被占領パレスチナ地域の人権擁護活動家に対する脅迫行為の拡大を調査し、報告してきた。イスラエル政府は、また、中傷や脅しで、イスラエルで活動する人権団体やそのスタッフの表現の自由を奪ってきた。
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- 更新履歴:
- 2018年7月27日 (更新情報)
- 2018年3月13日 (更新情報)
- 2017年10月 5日
- 国名:
- イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
- 対象者:
- サラ・アムーリ(男性)
- 期限:
- 2018年11月29日
- 配信日:
- 2018年7月27日
- UA No:
- 226/2017
6月27日、イスラエルの裁判所はNGO職員で弁護士のサラ・アムーリさんに対する行政拘禁を更新した。今回2度目の更新で、行政拘禁がさらに3カ月延長された。拘禁開始は昨年8月23日からで、起訴や裁判もなかった。
エルサレムにあるイスラエルの地方裁判所は6月27日、イスラエルのアヴィグドール・フェルドマン国防相がサラ・アムーリさんに対して出した3カ月延長の行政拘禁命令を追認した。地裁が追認したのは2回目となる。サラ・アムーリさんは、フランス系パレスチナ人だ。今回更新されたことで、彼の行政拘禁は9月30日まで続くことになった。現在、イスラエル南部のケツィオット刑務所に収監されている。行政拘禁命令を最初に受けたのは、2017年9月17日で、6カ月間だった。今年3月5日に4カ月間延長され、そしてまた今回も延長された。
サラ・アムーリさんは、行政拘禁されている他の人たちと、無期限に更新される行政拘禁の停止を求めて、イスラエルの裁判所に対する集団ボイコットに参加した。ボイコットが始まったのは、2月15日だった。イスラエル当局が起訴や裁判をせず、理由も開示せず、無期限に拘禁できる行政拘禁の政策の停止を求めている。
彼は被占領地である東エルサレムでカフル・アカブ近郊にある自宅で2017年8月23日、イスラエル軍に夜中に襲われ、拘禁された。彼は東エルサレムの住民だ。2015年3月から2016年9月まで、通う大学がある西岸地区に入ることを禁じられたため、法律の勉強ができなかった。2017年に卒業し、逮捕される3日前、パレスチナの弁護士資格認定のための司法試験に合格した。彼は、被占領パレスチナ地域(OPT)のラマッラーにあるパレスチナの人権組織「アッダミール 囚人支援・人権協会」のエルサレムの現地調査員でもある。
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追加情報
サラ・アムーリさんは被占領東エルサレムでカフル・アカブ近郊の自宅を2017年8月23日の夜中に急襲され逮捕された。彼はそれからエルサレムのロシア・コンパウンド内のイスラエル保安局(ISA)拘置所に移送された。9月5日は8月17日にイスラエルのアヴィグドール・リーバーマン国防相によって出された6カ月間の行政拘禁命令を追認するための審理であったが、エルサレムにあるイスラエルの地方裁判所は、サラ・アムーリさんが2005年に有罪となったのちに服役した刑期6カ月の内の残り3カ月を復活させる判決を下した。検察はその判決に抗告し、投獄の期間が延長されるよう求めた。しかし、9月13日、イスラエルの高等裁判所は刑の復活を破棄した。9月17日、エルサレムの地方裁判所は元の6カ月間の行政拘禁命令を追認した。
アッダミールによると、1月2日、アムーリさんはイスラエル監獄局(IPS)によって、イスラエル南部のケツィオット刑務所からイスラエル北部のメギッド刑務所に移送された。拘禁中に彼がイスラエルの行政拘禁の政策について論じたフランスのジャーナリストとのインタビューへの罰としてである。1月29日までメギッド刑務所に拘禁され、それからケツィオット刑務所に戻された。
当局は以前、イスラエル・ユダヤ教の前最高指導者の殺害に関与したとするなどの複数の罪で7年間、サラ・アムーリさんを投獄していた。しかし、彼は2011年、囚人交換取引の一環として釈放された。当局は東エルサレム住民であるサラ・アムーリさんが被占領西岸地区の他の地域に入ることを2015年3月から2016年9月まで禁じていた。イスラエル当局はまた、同じくフランス国籍である彼の妻、エルサ・ルフォールさんが被占領パレスチナ地域(OPT)やイスラエルに入ることも2016年から禁じた。2016年2月、妻はベングリオン空港近くの拘置所に3日間勾留され、イスラエルから追放された。妻と子ども(2才)は、逮捕以降、本人との面会を認められなかった。フランス語のウェブサイトが彼らの詳細な連絡先を公表してから、妻や子ども、義父を含む彼の家族は、何者かに嫌がらせや脅迫を受けてきた。アッダミールの理事であるハリダ・ジャーラルさんもまた、2017年7月2日から行政拘禁されている。また、この組織のスタッフ3名がイスラエル及び被占領パレスチナ地域(OPT)から出ることを阻止されてきた。
行政拘禁は、表向きは治安に著しくかつ差し迫った危険をもたらす人びとを拘禁するための例外的措置として導入された。しかし、犯罪容疑者の逮捕、告訴、訴追の代替手段として、あるいはまったく罪のない人を拘禁するために、利用されてきた。命令は何度でも更新でき、証拠は機密とされる。そのため、事実上、被拘禁者は異議申し立てができず、いつ釈放されるかもわからない。行政拘禁されているパレスチナ人の中には、表現、集会、結社の自由の権利を平和的に行使しただけで拘禁された良心の囚人たちがいると、アムネスティは考えている。アッダミールによると、2018年6月時点で、行政拘禁されている人たちは、子ども2人、立法評議会議員3人を含めて442人いた。
パレスチナ人が行政拘禁されている刑務所は、1カ所を除いてすべてイスラエル国内にある。イスラエル国内に、被占領パレスチナ地域のパレスチナ人を拘禁することは国際法違反だ。第4ジュネーブ条約は、占領地出身の被拘禁者の拘禁は、当該地内にしなければならず、占領権力の領内で拘禁してはならないと定めている。
アムネスティは、イスラエル政府による被占領パレスチナ地域の人権擁護活動家に対する脅迫行為の拡大を調査し、報告してきた。イスラエルはまた、役人を使って人権組織とそのスタッフを標的とした脅迫行為や中傷キャンペーンを行ない、イスラエル国内における表現の自由をせばめる措置を講じてきた。
- 最新情報:
- 2018年10月29日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2018年7月27日 (更新情報)
- 2018年3月13日 (更新情報)
- 2017年10月 5日
- 国名:
- イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
- 対象者:
- サラ・アムーリ(男性)
- 期限:
- 2018年11月29日
- 配信日:
- 2018年10月29日
- UA No:
- 226/2017
9月30日、仏系パレスチナ人でNGO職員のサラ・アムーリさんがイスラエル南部のケツィオット刑務所から釈放された。
弁護士でもあるアムーリさんが、起訴や裁判のないまま378日間、行政拘禁された後、拘禁を再更新されないことが決まり、釈放された。その後、被占領東エルサレムのアフル・アカブ近郊にある自宅に戻った。
アムーリさんは、被占領西岸地区のラマッラーに拠点があるパレスチナの人権組織、「アッダミール 囚人支援・人権協会」のエルサレムの現地調査員として働いてきた。
2017年8月17日、国防相から6カ月間の行政拘禁命令を下され、同月23日、自宅で逮捕された。
翌月の9月5日、同命令の追認の日、エルサレムの地方裁判所は、アムーリさんが2005年に受けた刑期の内、残っていた3カ月を復活させる判決を下した。検察は、この刑期の延長を求め、高等裁判所は、刑の復活自体を棄却した。地方裁判所は、6カ月間の行政拘禁命令を追認し、アムーリさんは、6カ月の拘禁が始まった。行政拘禁命令はその後、4カ月を2回(3月5日と6月27日)、更新された。
2016年2月には、アムーリさんの妻で仏国籍のエルサ・ルフォールさんが入国しようとしたとき、ベングリオン空港近くの収容所に3日間拘禁され、被占領パレスチナ地域(OPT)とイスラエルへの入国禁止を言い渡された。アムーリさんは逮捕されて以降、妻と2才の子に会っていない。
アムーリさんは釈放後、アムネスティに対し、次のような感謝を伝えるメッセージを寄せた。「自由を奪われていたが、私の支援が大きくなることを疑わなかった。世界中の支援者が再び立ち上がり、不正と恣意的拘禁を非難し、私の釈放を要求してくれることも」
「このことは、家族や妻、息子には大きな希望だった。心から皆さんに感謝します。いただいた支援に値する人間となり、ふりかかる不正と闘い続ける。たとえとても高い代償を払うことがあっても、自由を売ることはできない。パレスチナの人びとも自由に生きることを認められるべきだ。皆さんがあきらめないということこそ、私たちが占領反対の闘いを続ける上で大きな支えだ。アムネスティが支援する同僚のアイマン・ナセルとハリダ・ジャーラルなど、すべてのパレスチナ人の政治囚と被拘禁者が釈放されるまで、支援と活動が続けられなければならない」。
要請文を送ってくださった皆さん、ありがとうございました。この件に関するUA行動は終了します。