最新情報:
2018年10月29日 (stop情報)
更新履歴:
2018年7月27日 (更新情報)
2018年3月13日 (更新情報)
2017年10月 5日
国名:
イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
対象者:
サラ・アムーリ(男性)
期限:
2018年11月29日
配信日:
2018年10月29日
UA No:
226/2017

9月30日、仏系パレスチナ人でNGO職員のサラ・アムーリさんがイスラエル南部のケツィオット刑務所から釈放された。

弁護士でもあるアムーリさんが、起訴や裁判のないまま378日間、行政拘禁された後、拘禁を再更新されないことが決まり、釈放された。その後、被占領東エルサレムのアフル・アカブ近郊にある自宅に戻った。

アムーリさんは、被占領西岸地区のラマッラーに拠点があるパレスチナの人権組織、「アッダミール 囚人支援・人権協会」のエルサレムの現地調査員として働いてきた。 

2017年8月17日、国防相から6カ月間の行政拘禁命令を下され、同月23日、自宅で逮捕された。

翌月の9月5日、同命令の追認の日、エルサレムの地方裁判所は、アムーリさんが2005年に受けた刑期の内、残っていた3カ月を復活させる判決を下した。検察は、この刑期の延長を求め、高等裁判所は、刑の復活自体を棄却した。地方裁判所は、6カ月間の行政拘禁命令を追認し、アムーリさんは、6カ月の拘禁が始まった。行政拘禁命令はその後、4カ月を2回(3月5日と6月27日)、更新された。

2016年2月には、アムーリさんの妻で仏国籍のエルサ・ルフォールさんが入国しようとしたとき、ベングリオン空港近くの収容所に3日間拘禁され、被占領パレスチナ地域(OPT)とイスラエルへの入国禁止を言い渡された。アムーリさんは逮捕されて以降、妻と2才の子に会っていない。

アムーリさんは釈放後、アムネスティに対し、次のような感謝を伝えるメッセージを寄せた。「自由を奪われていたが、私の支援が大きくなることを疑わなかった。世界中の支援者が再び立ち上がり、不正と恣意的拘禁を非難し、私の釈放を要求してくれることも」

 「このことは、家族や妻、息子には大きな希望だった。心から皆さんに感謝します。いただいた支援に値する人間となり、ふりかかる不正と闘い続ける。たとえとても高い代償を払うことがあっても、自由を売ることはできない。パレスチナの人びとも自由に生きることを認められるべきだ。皆さんがあきらめないということこそ、私たちが占領反対の闘いを続ける上で大きな支えだ。アムネスティが支援する同僚のアイマン・ナセルとハリダ・ジャーラルなど、すべてのパレスチナ人の政治囚と被拘禁者が釈放されるまで、支援と活動が続けられなければならない」。

要請文を送ってくださった皆さん、ありがとうございました。この件に関するUA行動は終了します。