- 最新情報:
- 2019年5月31日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2018年6月 4日
- 国名:
- モロッコ/西サハラ
- 対象者:
- ザイン・アル=アービディーン・エラディー(男性)
- 期限:
- 2019年6月30日
- 配信日:
- 2018年6月 4日
- UA No:
- 076/2018
4月5日、モロッコ当局は、ザイン・アル=アービディーン・エラディーさんをモロッコのアガディール空港到着時に逮捕した。エラディーさんは、フランスで難民認定を受けている人権擁護活動家だ。
逮捕後、エラディーさんは、シディ・イフニ警察署へ移送された。彼は、これまで人権擁護活動で2度逮捕され、3度起訴されていた。
2011年2月、シディ・イフニであった抗議行動に参加したときに、エラディーさんは、公務員に暴力や侮辱的言動をふるい、また公共物を破壊したとして逮捕された。これらの容疑は、ねつ造されたものだった。その後、1年の実刑と5000ディルハム(約522米ドル)の罰金刑を言い渡された。しかし、彼は刑に服さなかった。2014年12月には逮捕状が出され、この逮捕状が2018年4月5日に執行された。
2015年、エラディーさんは、人権活動に対する起訴をおそれて、ヨーロッパで難民申請するため、国外に逃れた。昨年7月、難民認定を受け、10年間のフランスでの生活を認められた。父親の死去にともない母国に一時帰国を希望すると、フランス当局は3月27日、フランスでの難民認定を失効させることなくモロッコ行きを認める書類を例外的措置として発給し、彼は4月5日に母国に戻ってきた。そして、今回の逮捕となった。
現在、エラディーさんは、家族が住む南西部の都市シディ・イフニから160キロ離れたアガディール近郊のアイット・メルル地方刑務所で拘禁されている。家族によると、他の被拘禁者17人と共に板の間で寝ているということだ。恣意的拘禁に抗議して、彼は4月9日から19日までハンストを行なったが、その間、2度入院した。
エラディーさんは、シディ・イフニにある「イフニ記憶と権利」協会の設立メンバーで、パリにある「モロッコ人権協会」の会員でもある。
- 最新情報:
- 2019年5月31日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2018年6月 4日
- 国名:
- モロッコ/西サハラ
- 対象者:
- ザイン・アル=アービディーン・エラディー(男性)
- 期限:
- 2019年6月30日
- 配信日:
- 2019年5月31日
- UA No:
- 076/2018
人権擁護活動で不当に収監されていたザイン・アル=アービディーン・エラディーさんが、4月5日に釈放された。そして、5月15日、難民資格を持つフランスに帰国することができた。
エラディーさんがモロッコで活動していた2014年、「公務員への暴力」や「公共物の破壊」など、根も葉もない容疑で逮捕令状が出された。彼は、その後、フランスに逃れ、難民認定を受けた。昨年4月、父親に会う必要があり、フランス政府発行の渡航書類で、特例的にモロッコに入国したが、空港内で逮捕された。不公正な裁判で1年の実刑判決を受け、収監された。
アムネスティは、エラディーさんの即時無条件の釈放とフランスへの帰国許可を求めてきた。人権擁護のために活動しただけで収監されたからだ。UAなどの活動で、当局の対応が可視化され、フランスに帰国させる圧力にもなった。
本件に関するアクションはこれで終わります。要請文を送付してくださったすべての方に感謝いたします。