難民とは何か、それを今の日本人が知ることはなかなか難しいと思います。知ることができても、それは本や講義から得た知識に過ぎず、実際の難民の方がどのような生活をしているのか、それを理解するには今の日本には機会が少なく感じます。

3回連続で企画されているセミナー「難民から学ぶ世界と日本」では、難民当事者に光を当て、彼らの経験を通じて、難民の置かれている状況や、彼ら の出身国について考えます。

5月12日に行われた第1回では、スリランカを取り上げ、スリランカ難民デワンさんと、現地の状況に精通するパルシックの井上礼子さんを講師にお 迎えしました。 スリランカで実際に過ごし、そこから逃げてきた当事者のお話は、経験した者しかわからない事実やその残酷さを知ることが出来るだけでなく、日本に おける難民申請の難しさが伝わってきました。

また、日本人として今の日本の現状に対してどうするべきなのかを深く考えさせられる、大変貴重な機会 でした。 実際に難民の方にお会いして、その現状や抱える問題をお聞きすることの出来るこの連続セミナーは、次回6月23日(土)に予定されています。第1回に参加された方も、そうでない方も、奮ってご参加ください。

 

日時 2012年5月12日(土)
場所 専修大学
主催 アムネスティ日本 難民チーム

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