「世界中で人権侵害に苦しむ方々の生活を変えようと尽力されているアムネスティの皆さまの活動は素晴らしいと思います。今回、そのような皆さまに演奏の機会を頂き大変感謝しております。本日の演奏が少しでもアムネスティの活動の支えになれば嬉しいです。」 
~演奏者の石田さんのメッセージ~

アムネスティ・グループの神奈川連絡会は、2012年6月、アフリカ・中東・アジアなど世界各地で人びとが「自由」のために戦っている今年、「自由」をテーマとしたコンサートを行いました。

1月、コンサート・テーマが「魂の自由を求めて」に決まり、このテーマに賛同して下さった、バイオリニストの石田泰尚さんとチェロの山本裕康さんの出演が決定しました。

お二人は、今最も注目されていて、今後を期待されている演奏家で、2001年のアムネスティ・インターナショナル設立40周年記念チャリティコンサート「自由をみんなに」にもご出演頂いています。


6月23日、440席が埋め尽くされた横浜みなとみらい小ホール。

前半、バイオリンとチェロによるモーツアルトとラヴェルのデュオで熱く湧いた後、インターバル前の石田さん、山本さんとアムネスティ日本顧問、イーデス・ハンソンさんとのショートトークがスタート。ハンソンさんが二人から引き出されたエピソードで会場は温かい笑いに包まれました。

後半は、ピアニストの諸田由里子さんが加わったベートーヴェンのトリオで会場は再熱。アンコールの「トロイメライ」でようやく静寂を取り戻します。夜の帳に包まれ、満足顔で家路につく人びとの顔が印象的でした。
 

11年ぶりに新調された透明の3個の大きなカンパ箱は、アムネスティのロゴマーク、ろうそくのシールが貼られ、ハンソンさんや若林事務局長らに抱えられて、会場の内外を廻り、皆さんからカンパを頂きました。

ショートトークで、ハンソンさんがアムネスティの活動を紹介され、また、中国の人権活動家、陳さんの家族のための手紙書きへの参加を呼びかけました。しかし、今年は、カンパ箱への手の伸びがいつもより少なかったように感じられました。

一方で、アンケートには、「アムネスティのことをもっと知りたい」「情報が欲しい」との回答が寄せられ、翌日、初参加の方から入会お申し出のうれしい電話がありました。
 

日本では、まだまだアムネスティの知名度が低いことを、コンサート活動の日々に感じます。コンサートを通して、アムネスティ活動を少しでも広げられたらいいですね。

日時 2012年6月23日
場所 横浜みなとみらいホール 小ホール
主催 アムネスティ・グループ 神奈川連絡会
神奈川連絡会は、神奈川県にある5つのグループと個人会員の有志らの集まりです。