かん通罪でむち打ちの刑、イスラムへの背教で絞首刑を言い渡されたスーダンの女性、メリアム・イエーヤ・イブラヒムさんが釈放されました！家族と一緒に無事イタリアへ到着しました。

2013年8月、キリスト教徒の男性と結婚したことを理由に、メリアムさんは逮捕されました。スーダンでは、シャリーア法というイスラム教の規範が刑法にも組み込まれています。そのため、イスリム教徒以外の男性との結婚はかん通罪としてみなされます。取調べでメリアムさんは、彼女自身がキリスト教徒であるため、そもそもかん通罪にはあたらないと主張しました。しかし、その結果、さらに重大な違反行為とされる背教の罪が科せられたのです。

かん通と背教は犯罪ではありません。これらを犯罪とすることは、紛れもなく国際人権法に違反しています。

拘禁されたメリアムさんは妊娠8カ月目で、1歳8カ月の息子も一緒に収容されました。彼女は手足を鎖で縛りつけられ、獄中で娘を出産しました。

アムネスティは、メリアムさんと彼女の幼い子どもたちの一刻も早い釈放を求めて世界中で署名活動を実施。アクションには100万人を超えるサポーターが参加し、6月に無罪放免で解放されました。

その後、スーダンを出国しようとしたところ、旅券は偽造されたものとして空港で足止めされるなどの嫌がらせを当局から受けました。しかし、米国大使館に保護され、7月25日、愛する家族とともに母国を発ちました。

 

過去のニュース・アクション（UA：緊急行動）を見る

ヒューマンライツ・サポーターになりませんか？