11月に緊急に始まった、エボラ出血熱感染防止対策をG20に求める署名は、約2週間のうちに世界中で165,490筆を集めました。
日本では、セーブ・ザ・チルドレンが開始した署名にアムネスティ日本も参加。11月13日、セーブ・ザ・チルドレン、ウォーターエイド・ジャパンとともに、外務省に署名を提出しました。

エボラ出血熱への感染は、ギニア、リベリア、シエラレオネを中心に西アフリカで拡大し続けています。すでに8カ国で1万3千人を超える人が感染したと報告されており、5千人近くが命を落としました。この結果、少なくとも3,700人の子どもが、両親または片親をなくしました。世界保健機関 (WHO)の予測では、12月までに死者の数は週に5千人を超える可能性があります。

国際社会が一丸となった迅速な行動なしには、感染を封じ込めることはできません。十分な人員、装備、資金が早急に必要とされています。

外務省の中根政務官は、「この危機は国際社会の喫緊の課題であり、G20としてしっかり取り組まなければならない。議論で終わらない具体的な支援策につなげる必要があり、日本政府としても引き続き様々な支援に取り組んでいく」と述べました。

11月15日に開幕したG20首脳会合では、エボラ出血熱の流行の終息に向けて首脳声明が採択されました。声明では、中期的な経済的、人道的コストに対応するため、必要なことを行うことが宣言されています。

同日、アムネスティ・インターナショナル、セーブ・ザ・チルドレン、オックスファム・インターナショナル、プラン・インターナショナル、ウォーターエイドがG20会合に向けて国際共同声明を発表、国際社会の努力を結集し、長期的かつコミュニティに基盤を持った感染防止計画の必要性を呼びかけました。

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左からセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン堀江アドボカシー・マネージャー、
中根一幸外務政務官、 アムネスティ・インターナショナル日本 川上活動マネージャー、
ウォーターエイド・ジャパン高橋事務局長
(写真提供 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)

署名提出日 11月13日(木)

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