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イベント報告【イベント報告】松山刑務所と大井造船作業所を参観しました

松山刑務所前にて松山刑務所前にて

2015年11月30日、松山刑務所と松山刑務所大井造船作業所を参観を行い、14名の方にご参加いただきました。国内人権ネットワークの小谷が報告します。

松山刑務所大井造船作業所は、愛媛県今治市にある大西工場内にある新来島ドックです。昭和38年、来島ドックの坪内寿夫社長が大西工場を新設する際、松山刑務所の構外の泊まりこみ作業場として、木造平屋建ての大井作業場を開設したのが大井造船作業所の始まりです。現在、鉄筋5階建ての寮舎(友愛寮)は出入り自由で部屋には鍵がなく、窓にも鉄格子がありません。刑務所の作業員は大西工場で一般従業員と一緒に作業をしています。開放型処遇施設で、海外からの視察もあるそうです。

松山刑務所の大井造船作業所

まず、松山刑務所の大井造船作業所を見学しました。見学に先立ち、大井造船作業所のリーフレットで説明を受け、その後、寮長(刑務官)からお話しを伺いました。参観をした11月30日時点では、友愛寮には21名(作業員18名と炊飯担当3名)の被収容者が生活をされていました。以下は寮長(刑務官)のコメントです。

  • 友愛寮には鉄格子も高い塀もない。
  • 被収容者は、休日には地域の海岸や神社、駅の周辺の溝、標識などの清掃活動も積極的に参加している。
  • 出所者の再犯率は他の刑務所に比べて非常に低い。
  • 造船所内では受刑者ではなく作業員と呼ばれており、ほかの従業員とはヘルメットの色が違う。

次に、友愛寮の中の居室(4人部屋)、大きな娯楽室(大きな画面のテレビ+DVDプレイヤー)、小さい娯楽室(大きな画面のテレビ+ゲーム機が1つ)、図書室、静座室(禅宗の人達が禅をする部屋)、トイレを見学しました。居室は机が4つと2段ベッドが2つあり、刑務所の共同室より広く、他の刑務所等と比較すると、豪華な印象を受けました。冷暖房は無いそうです。図書室の本は充実していて、その中に俳優の杉良太郎さんが寄贈した本も含まれていました。友愛寮の入り口には池があり、鯉がいきいきと泳いでいました。

最後の質疑応答の時間には、寮長(刑務官)から下記のお話をお伺いすることができました。

  • 面会は土、日曜日と祝日に敷居のない部屋で行っている。
  • 友愛寮の定員よりも人数が少ないのは、初犯で刑務所に収容される人間が減少している影響があるため。社会復帰センターと役割が重なっていることも影響している。
  • 大井造船作業所の過去から現在までの脱走者は約20人。「妻に会いたい、子供に会いたい」などの理由から脱走した人もいる。
  • 大井造船作業所に派遣されるのは、厳しい選考に合格した優秀な人達である
  • 資格取得の勉強が充実している。ほとんどの人が仮釈放され、8割が鉄工の仕事、2割は飲食等の仕事に就く。
  • 作業報償金は他の刑務所が月に平均4~5千円、大井造船作業所は月に平均1万8千円くらいである。
  • 友愛寮の刑務官は24時間体制で全部で12名。仕事が厳しいので平均で2年交代、夜勤のときは見回りはしない

松山刑務所

大井造船作業所からJRと伊予鉄道を乗り継いで2時間、伊予鉄道の見奈良駅を降りて愛媛県東温市の松山刑務所へ。

刑務所のリーフレットで説明を受けた後、刑務所内を見学しました。被収容者が理容の職業訓練を受けているところや、タオルの縫製の工場、単独室、共同室、体育館、運動場、風呂場などを案内してもらい、最後に会議室で質疑応答の時間を設けていただきました。

参観終了後、大井造船作業所が行なっている被収容者が社会復帰をするための素晴らしい取り組みをこれからも続けてもらうために、私たちにできることはないかを参加者同士で話し合い、解散となりました。

参観を受け入れていただいた松山刑務所と大井造船作業所の皆さま、ありがとうございました。

開催日 2015年11月30日(月)
訪問先 松山刑務所、大井造船作業所
主催 アムネスティ・インターナショナル日本 国内人権ネット

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