3月12日、韓国YMCAにてアムネスティ・フェスティバルを開催しました!

この企画は、アムネスティ日本の総会初日に、5つの異なるテーマで講演会、映画上映などを行うという初の試みで、会員、ヒューマンライツ・サポーター、一般など、さまざまな人たちにアムネスティが取り組む持つ人権テーマを知っていただきたい、という思いがそのスタートでした。

果たしてどれくらいの参加者があるのか?当日まではドキドキでしたが、すべてのイベント会場に多くの方が来てくださいました。中にはお一人で2つ、3つのイベントを「はしご」する方も!これも同じ会場で行う「フェスティバル」ならではだと感じました。

元良心の囚人からみた言論の自由の今

大洞俊之さん大洞俊之さん

オープニングは講演会「元良心の囚人からみた言論の自由の今~立川反戦ビラ配布事件と現在」。

スピーカーの大洞俊之さんは、自衛隊官舎に反戦ビラを投函し2004年に逮捕され75日間も拘束された経験(「立川反戦ビラ弾圧事件」)を持ちます。

会場には70人近くが詰めかけ、当時の事件の状況から最近の表現の自由をめぐる問題まで、大洞さんのお話に耳を傾けました。

最近、中国の人権はどうなっている?!

ニコラ・ベクランニコラ・ベクラン所長

アムネスティ国際事務局 東アジア地域事務所のニコラ・ベクラン所長は、「最近、中国の人権はどうなっている?!」と題した講演のスピーカーとして登場。

中国国内で人びとが自発的に人権を守ろうと努力する中でかつてないほど人権活動家が逮捕されている現状を説明しつつ、多くの犠牲を払っている彼らのために声を上げることこそアムネスティの使命だと、50人近い参加者に強調しました。

映画『袴田巌 夢の間の世の中』の上映と監督の対談

金聖雄監督金聖雄監督(左)

最新作とあって、一般も含めて約80人が参加したのはドキュメンタリー映画『袴田巌 夢の間の世の中』の上映と金聖雄監督の対談でした。

監督は、袴田巖さんとひで子さんとの初めての出会い、なぜこの映画を撮ろうと思ったのか、撮影中の袴田さんとのふれあいなど、ユーモアを交えながらお話してくださいました。

冤罪や死刑を考えるうえで、今後、多くの方にぜひ観ていただきたい作品です。

人権対抑止:オーストラリアの難民政策に何が起きているのか

杉田弘也さん杉田弘也さん

「人権対抑止:オーストラリアの難民政策に何が起きているのか」では、神奈川大学の杉田弘也さんが、歴史的背景から周辺国とオーストラリアの関係、裁判闘争から法の改悪までを丁寧に解説してくださいました。

あまり知られていないオーストラリアの難民政策に、参加者からは驚きの声があがっていました。

活動紹介

その他にも、活動紹介やアムネスティならではの手紙書きやフォトアクション、また、チョークアートなども行い、たくさんの人にアムネスティの活動を知っていただくことができました。

手紙書き、フォトアクション、販売の様子手紙書き、フォトアクション、販売の様子

私たちには初めての試みだったアムネスティ・フェスティバル。休憩時間が短かったり、入れ替え時にバタバタしたりと、不十分な点もあったかもしれません。どうかご容赦ください。

参加してくださったすべての皆さま、また、開催にご協力くださったボランティアの皆さま、ありがとうございました!

開催日 2016年3月12日(土)
場所 在日本韓国YMCA
主催 アムネスティ・インターナショナル日本

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