ニュースレター3・4月号のワールドワイド・アピールで取り上げた著名なジャーナリスト、ハディージャ・イスマイーロヴァさんが、釈放されました。

ハディージャさんは調査ジャーナリストとして、長年アゼルバイジャンにおける腐敗と人権侵害を追求してきました。ハディージャさんが報じたものには、政府高官の汚職・不正、アリエフ大統領の一族による事業への疑惑などもあります。その仕事ゆえに嫌がらせや脅しを受けており、ついには、脱税や横領などでっち上げの罪で起訴され、2015年9月に7年半の実刑判決を言い渡されてしまったのです。アムネスティをはじめ、多くの市民団体がこの件を非難し、釈放を訴えてきました。

ハディージャさんは控訴しましたが控訴審は一審判決を維持、ハディージャさん側は判決棄却を最高裁に申し立てました。そして5月25日、最高裁は刑を執行猶予3年半に減刑し、罪に問われていた4つの罪状のうち、横領と権力乱用を取り消しました。ハディージャさんは、その日に釈放されました。みなさん、どうもありがとうございました!

執行猶予のため、首都バクー以外での居住は認められず、海外渡航にも当局の許可が必要など、未だ自由は奪われたままですが、ハディージャさんは、これからも報道を続けるとともに、有罪判決破棄を求めていくと語っています。アムネスティは、声を封じようとする当局の圧力に屈せず闘い続けるハディージャさんを、今後も支援していきます。

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