児童婚や強制結婚の慣習が根強く残るブルキナファソで、新政府が撲滅に向けて新たな政策を示しました。

ブルキナファソでは、女性の3分の1が18歳未満で結婚していて、中には11歳や12歳という年齢で結婚させられる少女もいます。多くは家計を助けるために家族によって強制的に結婚させられ、自分の意に反して人生を決められてしまうのです。

嫁いだ先では朝から晩まで働かされ、学校に通うこともできません。幼い身体での妊娠・出産は精神面・健康面で大きなリスクがありますが、それも夫や嫁ぎ先次第です。

ブルキナファソでは児童婚や強制結婚は法律で禁止されています。しかし、農村部などでの結婚は証明書がないため法律上の結婚とは見なされず、多くの女性が犠牲となっています。

アムネスティでは「My Body My Rights」キャンペーンでこの問題に取り組み、児童婚・強制結婚の禁止を徹底するように政府に求めるアクションを展開してきました。世界中で一斉に手紙を書くライティングマラソンでも対象になり、たくさんの声が政府に届けられました。昨年のニュースレター11・12月号のワールドワイド・アピールでもこの件を取り上げました。

ブルキナファソでは1月に新しい政府が誕生しました。新政府の下、2016年2月に法務・人権・公民推進省は、児童婚・強制結婚に取り組むことを公約しました。女性が結婚できる法律上の年齢を18歳まで引き上げるとともに、強制結婚の定義を刑法の中でより明確にしていくそうです。公約発表で大臣は、「ブルキナファソの児童婚と強制結婚を終わらせて」というメッセージがたくさん届いたことに触れました。みなさんの声を受け取った政府が児童婚撲滅に向けて新たな一歩を踏み出したのです!

225860_Amnesty_International_Burkina_Faso_delivers_solidarity_messages_to_Fondation_Cardinale_Emile_Biayenda_FOCEB_shelter_.jpg

みなさん、どうもありがとうございました! ヒューマンライツ・サポーターになりませんか?