「世界中から応援のメッセージが届いて、元気をもらいました。私のために活動してくれたすべての人に感謝しています。言葉では言い表せません。

本当の自由を勝ち取り、今度は私が同じような状況にいる女性のために、闘います」---ベレンさん

2014年3月、当時25歳だったベレンさんは、腹痛と膣からのひどい出血で病院へ駆け込み、医師 に22週間の胎児を流産したと告げられました。それで初めて自分が妊娠していたと、知りました。

妊娠中絶を原則禁止するアルゼンチンですが、流産は違法ではありません。しかし病院職員が、 ベレンさんが「自ら中絶しようとした」と通報したため、警察はベレンさんを中絶の罪で逮捕しました。その後容疑は親族の計画殺人になり、ベレンさんは今年4月に懲役8年の有罪判決を受けました。

国際基準上、医療従事者は、たとえ警察であっても本人の承諾なしに第三者に個人の医療情報を開示してはなりません。ましてや流産で投獄されるなど、あってはなりません。

あなたの署名が、ベレンさんを救う力に!

アムネスティはベ レンさんの釈放を求めて、署名活動を実施。日本からも含め世界中から集まった12万筆をアルゼンチン支部でとりまとめ、今年6月、当局に提出しました。また、州や国の政府関係者とも面会し、問題改善に向けた具体策を求めました。

こうして国際的に拡がった非難の声は政府を動かし、ベレンさんはついに釈放されました!みなさんの行動の一方が彼女を救ったのです。ベレンさんの闘いはまだ終わっていません。彼女の起訴はまだ取り下げられておらず、現在、最高裁判所の判断を待っています。

ベレンさんが“本当の自由”を勝ち取り、また彼女のように流産してしまった女性が刑事罰に処せられないよう、アムネスティは引き続きこの問題に取り組んでいきます。

世界中から集まった12万筆の署名を提出しました!世界中から集まった12万筆の署名を提出しました!

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