東京の明治大学前(11月17、18日)と文京区シビックセンター(11月21、22日)にて、4日間にわたり、空爆や爆撃で瓦礫と化したシリアの街並みを再現した大きな3Dトリックアートを展示しました。当日は、写真パネルや動画で紛争などで家を追われた難民の実情も伝えました。

このイベントには、合わせて1,150人の方が足を運んくださり、毎日新聞や朝日新聞、東京新聞など多くのメディアにも取り上げられ話題になりました。

キャンペーン・コーディネーターの山下が報告します。

明治大学のキャンパスに突然現れたシリア

3Dトリックアート 明治大学前

3Dトリックアート 明治大学前

明治大学では青空の下、人通りのある路上に面したキャンパス内の敷地の一角に、3Dトリックアートを展示しました。

授業が終わって帰宅する学生、通勤中や昼休憩中の社会人の方が、突然、現れたシリアの街に驚き、つい足を止め、作品を覗き込んでいました。

「何だこれ」と初めは興味だけで近づく学生も、作品が表している情景、スタッフの説明を聞いて、「今後は、もっとシリア紛争に関心をもちたい」、「自分でも何かできることがあれば、行動したい」と語るなど、問題をより身近なものとしてとらえていただけました。

変わり果てた状況に涙する人も・・・

文京区では、ビルの1階にあるアートサロンにトリックアートを展示、写真パネルや動画もじっくりご覧いただくことができました。お越しいただいた方の中には、紛争が始まる前、シリアで暮らしていた人もいて、シリアの変わり果てた状況に心を痛め涙する女性も。また、シリアに残る友人へメッセージを送りたいと、手作りの応援バナーをもって、作品と写真を撮る家族もいらっしゃいました。

3Dトリックアート v

「シリアを忘れていない」日本から世界へ向けて届けたメッセージ

2011年にシリアで紛争が始まって、5年以上が経ちます。この間、多くの市民、幼い子どもたちが命を落としています。最近では、政府軍が激戦地アレッポを制圧し、地域から避難しようとする住民らが攻撃に巻き込まれるといった事件も起きました。

日本にいる私たちは、今、シリアで苦しんでいる人たちのために何ができるのでしょうか。このイベントでは、お越しいただいた多くの方がトリックアートの写真を撮り、自身のフェイスブックやツイッター、インスタグラムで投稿、「シリアを忘れていない」という大切なメッセージを、日本から世界に届けました。

ご来場いただいたみなさま。そして、ご協力いただいた国際人材育成プログラム-明治大学・立教大学・国際大学-と文京区のみなさま。そして、イベントの企画運営に取り組んでくださったボランティア、インターン、関係者のみなさま。本当にありがとうございました!

オープンオフィスで3Dトリックアート展を開催!

明治大学前、文京区シビックセンターで展示したトリックアートを、アムネスティ日本 東京事務所に展示します。見逃した方は、ぜひ、お越しください。

■日時:2017年1月11日(水)8時~18時/12日(木)10時~20時
■場所:アムネスティ日本 東京事務所
■参加費:無料 ※申し込み不要
■詳細はこちら

「I WELCOME 難民の未来は、あなたがつくる。」キャンペーン

深刻化する難民問題。紛争が続いているシリアでは、480万人を超える人たちが生きるために国を追われ、近隣諸国へ逃れています。しかし、押し寄せる難民を前に、国際社会は対処しきれていません。

急増する難民の命と安全を守るため、アムネスティは世界中で「I WELCOME」キャンペーンを開始しました。難民の人たちの未来を、日本にいる私たちが変えることができます。このキャンペーンに、ぜひ、ご参加ください。

▽ 「I WELCOME―難民の未来は、あなたがつくる。」キャンペーンに参加する
https://www.amnesty.or.jp/landing/refugee/

 

開催日 2016年11月17日(水)、18日(金)
場所 明治大学駿河台キャンパス リバティタワー
主催 文京区、アムネスティ・インターナショナル日本
共催 国際人材育成プログラム(明治大学・立教大学・国際大学)
開催日 2016年11月21日(月)、22日(火)
場所 文京区 シビックセンター1階 アートサロン
主催 文京区、アムネスティ・インターナショナル日本

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