アムネスティは2016年12月、エドワード・スノーデンさんの恩赦を求める署名活動を世界中で展開しました。

署名には、ホワイトハウスの職員といった政府関係者や、ハリウッド俳優、インターネット関連企業のCEOなどの著名人も参加し、110万筆以上の署名が集まりました。

署名は1月13日、他団体と共に、バラク・オバマ元大統領に提出し、スノーデンさんを罪に問わないよう要請しました。

スノーデンさんからのメッセージ

 

「私は、皆さんの揺るぎない支援に、心から感謝します。100万人以上の方々の声が一つになり、真実の大切さを訴えたのです。私がどれほど感謝しているか、言葉では語り尽くせません。

時代の権力が、これから数年の間も、私を母国から遠ざけるでしょう。しかし、その闘いの間も、皆さんのサポートが私と共にあります。善良で心優しい一般の人々が、米国や世界各地で力を合わせ、未来をどのように変えているのか。皆さん一人ひとりの活動が、その物語をつむいでいるのです。あなた方の寛大な精神と力を合わせることこそ、私にとっては最高の栄誉です。

その精神は、真実を伝えたという罪で7年間にわたって刑務所に収容されていたチェルシー・マニングさんの恩赦を実現したのと、まさに同じものです。この精神は、今後4年間だけでなく、次の世代でも、市民の自由を守る力となるでしょう。それは、決してあきらめるな、と私をかき立て、あなたにもあきらめないことを求めています。

その止まることのない精神で、私たちの時代の本当の素晴らしさを表す価値を守るために、もう一度私と一緒に立ち上がってください。私の友人たちよ。確かに、この世界には不公平があります。でも、永遠に続くことはありません。

私たちが、それを成し遂げるのですから。」

エドワード・スノーデン

内部告発でスパイ扱い スノーデンさんに自由を!

エドワード・スノーデンさんは、2013年に元CIA職員として、米国政府の行き過ぎた市民社会の監視を暴露しました。個人のメールや、電話、履歴もなにもかも、承諾なしに政府によって監視されていたのです。この告発によって、スノーデンさんは裏切り者とされ、ロシアへ逃れざるをえませんでした。

スノーデンさんは、情報を売ったスパイとして刑罰が科されるおそれがあります。アムネスティは、市民のために立ち上がった彼が罪に問われるべきではないとして、署名を呼び掛けてきました。

「世界中のたくさんの人たちが、スノーデンさんの行動に感謝し、スノーデンさんを支援しています。彼は裏切り者ではなく、英雄です。彼の行動によって、監視システムとプライバシーに関する議論は国際的な広がりを見せました。彼は逃亡者のような生活よりも、もっと良い生活を認められるべき人です」( アムネスティ・インターナショナル事務総長 サリル・シェティ)

スノーデンさんの権利が守られるよう、アムネスティは引き続き取り組んでいきます。

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