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イベント報告【イベント報告】山口刑務所を参観しました

2017年2月21日、山口刑務所を15名で参観しました。アムネスティ山口グループの三原が報告します。

山口刑務所はJR山口線湯田温泉駅から徒歩10分程度のところにあります。 最初に会議室で、総務部長から山口刑務所の歴史や施設概要などについて、私見を交えて丁寧に説明していただきました。

収容者は、2016年12月時点で収容定員547名に対して345名(既決囚317名、未決囚28名)、収容率63.1%とのこと。総務部長の経験上、収容率は85%前後が好ましいのではないか、とのことでした。

施設については、共同部屋59室(定員35名)、単独室(定員259名)となっており、航空写真で眺めると、「山口」という漢字の形になっているとのことで、そのため風通しがよくなく、総務部長が若い頃、大型扇風機を用いて対処しようとしたが、限界があり断念したとのことでした。

職業訓練としては、理容科、工芸科、フォークリフト運転科、ビル設備管理科等の13種目を実施されています。

説明の中で、安倍首相より再犯率を2割にするよう指示があり、山口刑務所で独自に出所者をトレースした調査の結果、再犯をした者について、仕事についていなかったことが共通していることがわかったとのことでした。その調査を踏まえ、出所後、仕事をしたら、再犯率が減るのではないかと考え、2014年から職業訓練科の見直しを始め、例えば3Dプリンターの時代に不要ではないかと考え、旋盤科を廃止したり、新たに介護資格を取得できる介護福祉科やビジネススキル科、CAD技術科を開設するなどされているとのことでした。

資格取得にとどまらず、出所後の就労についても地域社会の協力を得て取り組みが行われています。その事例として山口再犯防止プロジェクトの説明がありました。社会福祉法人済生会山口地域ケアセンターと連携して、老人ホームで就労体験や現場実習をさせ介護職員初任者研修課程を修了できるようにし、介護福祉士免許取得し、出所後就労できるように職員として受けれも行われているそうです。

そのほか、社会貢献作業も行い、理容師の資格を取得した者が、高齢者福祉施設で入所者に無料で散髪するボランティア活動もおこなっているとのことでした。

総務部長の説明の後、工場見学、居室施設見学を行いました。総務部長他2名の職員が帯同され、先頭職員が施設の入り口でかぎを開け、総務部長が施設の説明を、後方で職員が見学者15名全員施設に入り終わったことを確認後、施錠する等の行為を拝見し、私たち参観者は、ここが刑務所だということを意識させられました。

工場等の見学終了後は、事前に提出していた質問への回答・質疑応答の時間が設けられ、総務部長が丁寧にご回答くださいました。

受刑者の中に若干名の精神障がい者、知的障がい者等の障がい者が含まれているようですが、特別な配慮はされているのかとの質問に、通常の受刑者と同じ扱いをしてよいということが受け入れの前提なので、投薬の必要がある場合に認めている程度で、特に配慮はしていない、特別な配慮が必要な受刑者の場合は、医療施設の整っている刑務所に収容される、とのことでした。

参観終了後は、交流会を行いました。工場内の参観で受刑者が作業している真横を通る場面があり、そのようなことは他の刑務所参観ではあまり見られない、との指摘がありました。

参観を受け入れてくださった山口刑務所の皆さま、とても丁寧なご説明、ご回答をありがとうございました。

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開催日 2017年2月21日(火)
場所 山口刑務所
主催 アムネスティ・インターナショナル日本 国内人権ネット

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