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イベント報告【イベント報告】京都医療少年院を参観しました

2017年2月28日(火)、京都府の宇治市にある京都医療少年院に19人で参観しました。国内人権ネットの小谷が報告します。

京都医療少年院は西日本における少年院の医療センターとしての性格をもつ医療専門の施設であるとともに、矯正教育を実施する法務省所轄の国立の施設です。主に西日本の家庭裁判所において、第三種少年院措置の決定を受けた少年と、少年院在院中に専門的治療が必要になった少年、少女を収容しています。

最初に会議室で説明を聞いたあと、施設内を見学(居室は見ることができませんでした)し、会議室に戻ってきてから事前質問への回答と質疑応答を行いました。

定員は144人で参観した日は27人、14歳1人、15歳1人、16歳3人、17歳8人、18歳3人、19歳4人、20歳7人でした。性別では男性18人、女性2人。職員は定員70人で現在は69人。常勤の医師は院長も含めて9人、非常勤の医師は7人です。職業指導として陶芸、情報処理、手芸、園芸があり、就業支援として非常勤就労支援スタッフが1人います。

また、入院の原因は窃盗、ぐ犯、殺人、覚醒剤、傷害、道交法違反、強盗、強制わいせつ、放火などが主だということです。

出院者や出院者の電話や手紙による出院後の相談は、月に1回くらいあるそうで、近況報告の手紙などにも必ず激励の手紙を出すそうです。アニマルセラピーはNPOと契約して、年に6回ほど動物とふれあう機会があります。

少年院側の考える問題点といえば、内科医が1人しかいない、精神科医は4人いるが児童専門の精神科医は1人だけ、などの問題があるということです。また施設の老朽化の問題があり、なかなか予算がつかず立替えが進まないそうです。

質疑応答の内容は下記の通りです。

  • 少年院に置いてある図書は誰が選んでいるのか?
    専門家ではなく職員
  • 皮膚科の医師は何をしているか?
    性病の治療など
  • 長期でどれくらい収容されているか?
    現在2年くらいの人がいる
  • 情報処理などの職業訓練の講師は誰がしているか?
    職員
  • 医療少年院は病院か矯正施設か?
    両方
  • 女性が出産した場合は育児は可能か?
    少年院法上は1歳まで育児できることになっているが、子育てできる環境にないので家族に引き取ってもらうか乳児院に預けている
  • 少年院出院者を仕事で雇うのは恐くないか?
    職親プロジェクトがはじまり、関西や関東では積極的に雇用する会社が増えている

少年院法第58条に『少年院の長は、女子の在院者がその子を少年院内で養育したい旨の申し出をした場合において、相当と認めるときは、その子が一歳に達するまで、これを許すことができる。』とあります。

少年院法に育児室を作る、貸与物品を準備するなど少年院法を遵守する方向で少年院を変えていっていただきたいと思いました。

参観を受け入れていただいた京都医療少年院のみなさま、丁寧なご説明、ありがとうございました。

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開催日 2017年2月28日(火)
場所 京都医療少年院
主催 アムネスティ・インターナショナル日本 国内人権ネット

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