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イベント報告【イベント報告】岩国刑務所を参観しました

7月13日、岩国刑務所を10名で参観しました。アムネスティ日本 山口グループの三原が報告します。

最初に30分程度の概要説明があり、その後施設見学、質疑応答の時間を設けていただきました。2年前に新設された広報を主に担当する女性の調査官の方が対応してくださいました。

岩国刑務所は山口県岩国市にある女子刑務所で、中国地方で唯一の女子受刑者専門の刑務所です。

収容定員357名(既決355名、未決2名)に対して、343名(平成28年現在)の受刑者を収容しており、微減傾向は見られるものの、男子受刑者と比べ高止まり状態にあります。

女性の受刑者が増え過剰収容に対応するため、少年刑務所を改修し、平成元年より女子受刑者の収容を開始し、平成14年より拘置区(男子)のみを徳山拘置支所へ移転、女子のみの収容施設に移行したのとことでした。

加えて、平成16年には倉庫を居室に改修、各居室にあった押し入れを撤去し、施設内にあった植え込みを減らすなど、スペースを確保して過剰収容に対応したとのことでした。

それでも、10畳の6人部屋(共同室)に7~8人収容せざるをえないそうで、植え込みなどの癒しの空間を撤去した代わりに、倉庫の扉に錦帯橋をイメージした簡単なペイントを施す、入浴の順番待ちをする廊下の壁面に慰問された訪問者の色紙を飾る、など受刑者の精神安定を図る創意工夫が見受けられました。

過剰収容問題と並んで施設の運用に大きな影響を与えているのは、受刑者の高齢化問題です。特に女性刑務官の定着率に影響を与えており、高齢受刑者の入浴の際の着替えや、個別対応など、負担が大きくなっているそうです。

従来より行っている就労支援指導、薬物依存離脱指導などのさまざまな改善指導に加え、平成29年度より女子施設地域連携事業として、臨床心理士会、助産師会、看護協会、作業療法士会の協力を得て、社会復帰支援事業を展開。臨床心理士会、助産師会、看護協会、作業療法士会の協力を得ながら、入所から、出所まで、きめ細かい指導を実施しており、私の刑務官のイメージが変わりました。

教科指導では、平成8年よりフォークリフト科が開設されて意外でしたが、女性の方が男性と比べて丁寧な仕事ができる、定時に帰る、地域でニーズがある、などの理由で家庭との両立を求められる女性には適職のようで、説明を受けて納得しました。

工場見学では、ドア越し、窓越しから、受刑者同士がおしゃべりをしている様子を見学ことができました。黙々と作業をしているイメージがあったので、同行されていた刑務官の方に尋ねたところ、休憩時間中はおしゃべりをしてもよいとのことでした。

最後に設けられた質疑応答で、刑務所内で出産・子育てが可能かどうか、という質問に対しては、非常に難しい問題であり、子どもが病気になった時の対応など、直面するであろうさまざまな問題をクリアしていかなければいけないとのことでした。

調査官をはじめ、岩国刑務所の皆さま、丁寧にご対応・ご回答をいただき、誠にありがとうございました。

開催日 2017年7月13日(木)
場所 岩国刑務所
主催 アムネスティ・インターナショナル日本 国内人権ネット、山口グループ

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