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人権の「今」がわかるニュース

イベント報告【イベント報告】「世界難民デー」特別企画!ロヒンギャ難民の人から話を聞くトークイベントを開催しました。

ゾーミントゥさんゾーミントゥさん

6月11日(日)、ゾーミントゥさん(日本ロヒンギャ支援ネットワーク事務局長)をお招きして、トークイベント「僕らの声を聞いて!国を追われた難民の真実を知ろう~日本で暮らすミャンマー・ロヒンギャ難民の話~」を開催しました。

6月20日の「世界難民デー」を前に、紛争や迫害、ひどい差別、極度の貧困などで国を追われた人たちについて、また、難民を受け入れるために私たちが果たすべき役割について、一緒に考えました。イベントには44名の方が参加してくださいました。当日の様子を、インターンの佐藤が報告します。

「世界で最も迫害された民」=ロヒンギャ

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ミャンマー(ビルマ)で暮らすイスラム系民族のロヒンギャは、長年、同国政府による差別的な政策で、苦しい生活を強いられています。2014年、国連の特別報告者は彼らのことを「世界で最も迫害された民」だと表しています。

軍事政権によって国籍をはく奪され、移動の自由もありません。教育や就労の機会を奪われ、困窮する者もいます。こうした中、バングラデシュ、マレーシア、インドネシア、タイなど他国へ逃れる者も少なくありません。

ロヒンギャの中では裕福な家庭で育ったというゾーミントゥさんは、ヤンゴン大学に進学。ロヒンギャが置かれている状況を変えるには、政権を変えるしかないと考え、1995年頃から反政府デモに参加するようになりました。しかし、このことが原因で、当局による迫害の標的になってしまったのです。

「なんの権利も保障もない...」日本で、難民として認定されるまで

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仲間が次々と逮捕されていき、身の危険を感じたゾーミントゥさんは、1998年にブローカーを通して出国し日本へ来ました。しかし、来日直後、"不法に入国しようとした"として成田空港でそのまま拘束され、1年間、収容されてしまいます。

言葉も文化も分からない異国で捕まり、いつ送り返されるかわからない不安な日々が続く中、ある弁護士との出会いが彼を救ってくれたといいます。これまで数多くの難民申請者を支援してきた弁護士が、先に日本へ逃れていたゾーミントゥさんの親戚から彼のことを知り、収容先に電話をしてきてくれたのです。

ビルマでは「弁護士なんて信用できない」と話すゾーミンテゥさんは、はじめ連絡をくれた弁護士に心を許すことができませんでした。「あなたは難民ですか」という質問にも、3回目でやっと答えることができたといいます。

その後、弁護士の支援を受けながら、膨大な証拠資料を集め、幾度にもわたる裁判と話し合いとを経て、2002年にようやく難民として認定されました。申請から認定にいたるまでの約4年間、収容先から出るため多額な保証金を工面しなければなりませんでしたが、政府からの支援はありませんでした。

「命からがら国を離れた難民の人たちにとって、逃れた先でさらに苦しい生活を強いられるのは本当につらい、それでも頑張ってこれたのは、弁護士をはじめ、支援団体や日本で知り合った友人など多くの人たちの助けがあったからです」とゾーミントゥさんは話します。

「声を上げて。日本を変えることができるのは、ここで暮らす皆さんです」

ゾーミントゥさんは、母国に残されたロヒンギャ、そして日本へ逃れてきた難民のために、時間を見つけては日本政府へ政策提言をしたり、彼らの窮状を訴える活動に取り組んでいます。

2016年度の日本の難民受け入れ状況は、1万人近くが申請する中で、正式な認定数が28名。「この現状を変えるためには法整備が必要であり、そのために声をあげてほしい。僕のような外国人の言葉ではなく、日本人の言葉が必要。そうでないと政府は耳を傾けてくれない」と力強く参加者に訴えていました。

そして「難民の人たちにとっての心の支えとなってほしい」と。彼自身、収容中に届けられる手紙や言葉に何度も励まされたといいます。

私たちに何ができるのか?

難民問題は遠い国で起きている出来事ではなく、この日本でも起きている問題です。そのために自分には何ができるのか、"もしも自分の隣の家に難民の家族が越してきたとしたら、自分は何をするか..."というテーマで後半はディスカッションを行いました。

参加者からは、「彼らのために、積極的に何かできることがしたい」との声が続々と上がり、とても有意義なイベントとなりました。

ゾーミントゥさん、イベントにご参加くださった皆さま、そして開催にご尽力くださった皆さま、ありがとうございました!

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開催日 2017年6月11日(日)
場所 アムネスティ・インターナショナル日本 東京事務所
主催 アムネスティ・インターナショナル日本

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