1. ホーム
  2. ヒューマンライツコミュニティ
  3. イベント報告
  4. 【イベント報告】川越少年刑務所を参観しました

人権の「今」がわかるニュース

イベント報告【イベント報告】川越少年刑務所を参観しました

2017年9月13日に川越少年刑務所を参観しました。個人会員の勝山が報告します。

川越駅からタクシーで15分程の場所に施設はあり、原則として26歳未満で犯罪傾向の進んでいない刑期10年未満の男子受刑者が収容されます。

少年刑務所と少年院の違いですが、少年院は刑罰ではなく矯正教育を施す施設で、家庭裁判所の審判の結果保護処分となった少年が収容されます。一方少年刑務所は、審判の結果刑罰を科す方がふさわしいと判断されて検察官送致(逆送)となり、刑事裁判で実刑判決が出た少年が収容される施設です。

川越少年刑務所は、少年刑務所以外の役割も担っています。性犯罪再犯防止指導の推進基幹施設として、東日本の性犯罪受刑者のうち問題の大きい者に対して6ヶ月ないし10ヶ月特別改善指導を行います。また、総合職業訓練施設として、全国の刑務所から選ばれた受刑者に多種目の職業訓練を実施しています。(指導や訓練終了後は、元の施設に戻ります。)

このため色々な年代の受刑者が在籍し、平均年齢は26歳、平均刑期は4年となっています。受刑者の定員は1511名ですが、実際の入所者数は858名(56.5%)、このうち未成年は11名です。収容率が低いので、いじめが発生しがちな雑居房から夜間単独室への移行を予定しているそうです。薬物犯罪に関わった人は少なく、オレオレ詐欺や性犯罪の受刑者が多いという事でした。80%が仮釈放の対象となり、身元引受人は父母が7割、妻が5%、矯正保護施設が1割弱です。

施設を見学しましたが、建物は古く、居室の畳もかなりくたびれていました。若い受刑者にとって、畳に布団を敷いて寝たり和式トイレを使う事は相当なカルチャーショックだと思われます。定期的に建物間の草刈りが実施されますが、壁がはがれ落ちる危険があるので壁から2mの範囲は通常の草刈りは行わないそうです。建て替えは予算の関係で無理なので補強のみ行っているという事ですが、大地震の際の安全が確保できるのか心配です。

驚いたのは、受刑者が作業中の工場に立ち入って参観できたことです。通常は収容者との接触を避けるという観点から作業時間外の参観となるのですが、ここでは実際に作業を行っている受刑者の直ぐ横を移動しました。受刑者のプライバシーを考えると、ちょっと抵抗を感じます。職業訓練は15種目用意されており、37種類の資格を取る事ができます。工場はかなり規模も大きく、3Dプリンタなどの新しい機械も設置されていました。ただ、在籍中に就職が決まる例は少ないそうです。出所後の就職状況については調べていないという事でした。

地域住民との交流として、地元の高校生とサッカーの試合を行う事があるそうです。また、自動車整備工場や理容室は一般の人も利用する事ができます。受刑者にとっては身に着けた技術を磨く機会となり、住民にとっては割安で利用する事ができ、双方にとってメリットのある仕組みとなっています。

参観を受け入れて丁寧に対応して下さった川越少年刑務所の皆さま、ありがとうございました。

川越少年刑務所参観写真

実施日 2017年9月13日(水)
場所 川越少年刑務所
主催 アムネスティ日本 国内人権ネット

ヒューマンライツ・サポーターになりませんか?

 

このページの先頭へ戻る

今、必要なアクション

ニュースレターを無料でお届け!

メルマガに登録する(毎週木曜・無料配信)