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人権の「今」がわかるニュース

イベント報告【イベント報告】神奈川医療少年院を参観しました

2017年10月24日に神奈川医療少年院を参観しました。個人会員の勝山が報告します。

神奈川医療少年院は、12歳以上20歳未満で、知的障害、情緒障害もしくは発達障害、及びそれらに準じる男子を収容する施設です。医療措置が必要な少年を収容する医療少年院ではありません。内科医・精神科医各一名が常勤です。

28年度の入院者は53名で、知的障害が57%、発達障害が72%という事でした。そのため知能指数も40から120まで色々な人がおり、職員の方の対応も大変だと感じました。訪問日には14歳~22歳の60名が在籍し、16歳~18歳が約50%を占めています。外国人の収容者 はいません。集団に属することが苦手な人が多いため単独事件が多く、窃盗25%、性犯罪 17%、傷害15%、殺人(被害者は尊属のみ)6%です。また、家庭環境に問題がある(基本 的な生活習慣を教えられていない、虐待など)ケースが多いという特徴もあります。

治療的指導としては、サイコドラマ、ヴィジョントレーニング、箱庭療法を行っているそうです。知的障害の入院者向けには、買い物教室が用意されています。これは日常使用する文具類を並べた部屋で、売る側・買う側両方の立場を体験しながらお金の計算の仕方を学びます。中学在学者には、教員免許を持つ教育者を外部から招いて教育を行っています。選挙の際には、選挙権を持つ18 歳以上の入院者は会議室で不在者投票を行う事ができます。

施設を見学しましたが、建物内部は威圧感を与えないデザインになっており明るい雰囲気です。陶芸・木工(漆塗り)の教室には、作品が並んでいました。今回寮は見学できませんでしたが、単独寮と四人一室の集団寮があります。集団寮は三つあり、「知能指数は低いが基本的な生活は問題ない」「知能指数は高いが基本的な生活に問題がある」「知能指数が低く基本的な生活に問題がある」という観点で大まかに分けて寮を決めるそうです。出所が近づくと、「あすなろ寮」に移動して自主的に行動することを学びます。この寮は通常の生活に近い環境となっており、お風呂には毎日入れ、トイレもウォシュレットです。毎日の生活も、自分で腕時計によって時間管理します。

施設見学の際、建物から数人の少年達が出てきて整列し、行進しながら移動していきました。手足の動きがバラバラで遅れてしまう子もいましたが、職員の方が黙って後ろからついて行かれたのが印象的でした。

標準教育期間は11 ヶ月ですが、更に教育が必要な場合や出院後の受入れ先の調整が困難な場合は、それより長く在院する事になります。家庭環境に問題がある少年が多数のため、出院後は福祉施設に行くケースも多いようです。

丁寧に対応して下さった神奈川医療少年院の皆さま、ありがとうございました。

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実施日 2017年10月24日(火)
場所 神奈川医療少年院
主催 アムネスティ日本 国内人権ネット

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