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イベント報告【イベント報告】市原学園を参観しました

2017年12月1日に市原学園を参観しました。個人会員の勝山が報告します。

市原学園は房総半島の中程の緑に囲まれた場所にあり、小湊鉄道の上総山田駅からタクシーで10分、市原刑務所(交通刑務所)に隣接しています。

一般短期処遇のみに対応しており、早期改善の可能性が高い少年を収容します。収容期間は原則として6カ月以内で、標準教育期間は20週間(約5カ月)です。(多くの少年院は11カ月が標準)入院時17歳3カ月以上20歳未満の男子が対象で、17歳3カ月未満の少年は静岡県の駿府学園に行くとい う事でした。定員は72名ですが、現在の入所者は20名です。

収容原因は詐欺・窃盗・傷害・恐喝・道路交通法違反などで、特殊詐欺が全体の1/3を占めています。また、いじめの被害者から加害者になった粗暴な少年が多いそうです。

寮は単独寮と集団寮に分かれており、集団寮は鍵のない個室となっています。トイレは共同です。冬は廊下に暖房を入れ、各部屋の壁の上部が開いているので充分暖かいそうです。成人の刑務所は暖房無しが多いですが、少年院では配慮が為されていると感じました。(ちなみに隣の市原刑務所は、篤志家からの寄付によって暖房を入れているそうです)

ここでは特別活動として、通常のクラブ活動(書道・美術・音楽)以外に社会奉仕活動に力を入れています。具体的には、老人ホームや最寄りの無人駅、福祉作業所で掃除・草刈り・車椅子磨き等を行います。老人相手のオレオレ詐欺に関わった少年もいるので、老人ホームでお年寄りと触れ合う事には教育的効果もあります。また、小湊鉄道は無人駅が多く清掃作業は感謝されており、駅舎には入所者が作った焼き物が飾られていました。

学園だけの閉じた環境にならないように、他施設との交流として一般の学校の教員を招待する事もあります。また、ここは動物介在活動の指定施設なので、盲導犬が来所します。

季節の行事として、春は親子交流会、夏は納涼会、秋は親子スポーツ大会、冬は親子交流会が企画され、親が少なくとも一回は参加できるように配慮されています。出所後の生活に備え親子関係の改善は重要です。入所者は親子関係が良い人が多いので親の出席率は8割前後です。しかし年間50~60名の退院者のうち2~3名は親元に帰れません。覚せい剤の親子共犯等で親元に帰せない場合もあるそうです。

参観して、田舎で刺激のない生活を送ることにより落ち着いて自分を見直す機会が持てるのでは、という印象を受けました。今まで参観した少年院にも共通して言えることですが、短い期間に生活指導・教科指導・職業指導を行うのは大変な作業であるにも関わらず、職員の方々はきめ細かく入所者と向き合っておられます。出所後の少年を受け入れる社会の側も変わっていくことが必要だと強く感じました。

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実施日 2017年12月1日(金)
場所 市原学園
主催 アムネスティ日本 国内人権ネット

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