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イベント報告【イベント報告】美祢(みね)社会復帰促進センター参観報告

2018年2月14日、美祢社会復帰促進センターを16名で参観しました。主催したアムネスティ日本 山口グループの三原が報告します。

前日まで寒波で積雪を記録していましたが、日中は10度近く気温もあがり、雪も解け、当日も穏やかな天候に恵まれました。13時30分過ぎより、30分程度概要の説明があり、60分程度施設見学の後、16時まで質疑応答に総務部長はじめ職員の方に対応していただきました。

同センターは、日本初のPFI方式(公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金やノウハウを利用して行 う手法)の刑務所で、国民に愛され、支えられる刑務所、地元との共生を目指しているとのことでした。50を超える地域から誘致があるなかで、最初に手を挙げた美祢市に決定したとのこと。周辺には職員宿舎もあり、約100名の職員が居住しており、山口県外出身者は、6~7割程度、のこと。

また、廊下等の共用スペースの清掃は地元業者が行っている、医療は、美祢市の協力を得られている、敷地内には保育園も併設されていて地域にも開かれている、受刑者は住民票を移動してはいないが、地方交付税交付金の積算根拠には使えるなど、当初は誘致に反対もあったようですが、地域振興に貢献できているようでした。

施設見学では、監視室に案内され、ICタグをつけた受刑 者の位置情報をPCモニターの地図上でナビのように確認でき、また、カメラで映像を通じて受刑者の移動状況を追尾できるシステムを見学しました。その後、竹箸の工場を見学しました。作業をしている受刑者の真横を通ることができました。作業場の側にスクール形式にテーブルを並べたスペースを案内され、民間のアイディアを取り入れ、適宜指導できるようにしたとのことでした。

次に収容棟の見学では、浴室、居室、図書室を案内されました。他の刑務所では、浴室は別棟となっているが、同センターの場合は収容棟内にあるため、作業終了後20時まで週三回30分以内でですが、自由に入浴できるそうです。収容棟内には、食堂、図書室も併設されており、本は受刑者からリクエストはできないが、ボランティア団体がおそらく調査を行い、3カ月毎に入れ替えているとの説明がありました。

実際に受刑者が入居している居室も室内に入ることができました。中には、テレビもあり、狭い空間ですが、強化ガラスのため窓には格子もなく圧迫感はあまりありませんでした。居室内側から鍵を開けることができ、自由に多目的ホールとの往来ができる、入浴も一定時間帯において受刑者で実施できるようにしたのは、自由度の高い集団生活を送ることで社会復帰しやすくする狙いがあるようでした。

面接室は、3室案内されました。最初の部屋はドラマや映画等でよくある部屋を透明な仕切りで訪問者と受刑者を分けた遮蔽構造のあるものでした。次に、仕切りがなく、訪問者と受刑者がテーブルを挟んで面会できる面会室でした。最後に案内されたのは、テーブルが3つあり、3家族が同時に面談ができることを想定した大部屋で、壁には絵画も飾られていました。ジュースやお菓子も持ち込み可能だそうです。

それぞれ受刑者の更生状況に応じて使い分けるようです。日、月以外は面会できるそうで、土曜日も面会できるようにしたのは受刑者が北は北海道から南は沖縄まで全国から選抜されて受刑者が入所していることも踏まえ、面会しやすいようにとの配慮があるためではないかと思いました。

時間的制約もあり、説明はありませんでしたが、提供された資料から、一般改善指導として被害者感情理解指導をはじめ、反犯罪性思考プロ グラム改善(国立精神・神経医療研究センター)、生活向上スキルプログラム(筑波大学)、マインドフルネスを用いたプログラム(徳島文理大学)など14のプログラムが実施されています。また、特別改善指導も薬物依存離脱指導(筑波大学)他3つのプログラムが実施されており、全国から協力を得て改善厚生等を促すための取組が実施されている姿が見受けられ、また、全国から選抜されて受刑者が入所していることも、所在地は山口県美祢市ですが、全国に開かれた施設であることが印象的でした。

お忙しい中、参観を受け入れてくださり、ありがとうございました。詳細な配付資料も用意していただき、また、参観予定時刻も超えて丁寧に説明・質問に答えていただき、地域との共生を情報公開の面からも実践されているように思いました。

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実施日  2018年2月14日(水)
場所 美祢社会復帰促進センター
主催 アムネスティ日本 国内人権ネット(6名)、
宇部グループ(1名)、下関グループ(6名)、山口グループ(3名)
※()内は参加者内訳

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