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イベント報告【イベント報告】横須賀刑務支所参観報告

2018年8月1日(水)に横須賀刑務支所を18人で参観してきました。ここは明治15年に東海鎮守府監囚課に始まる歴史のあるところで、日本人は犯罪傾向の進んでいないA指標男子受刑者を収容。また日米地位協定に基づき米軍関連のF指標受刑者を収容する施設で、今8人の米軍人が服役中ですが、日本人と別の管理になっています。

現在受刑者の入所数は140名で未決拘禁者の入所数は7名です。罪名は詐欺26.5%、覚せい剤26%、窃盗17%とのことでした。日本人は平均収容2年2か月で平均年齢44才、アメリカ人は3人が無期懲役で、その他5人の平均は7年6か月で、年齢は33才。アメリカ人の管理には通訳が必要な場合が多く、さまざまな指示がきちんと伝達されるよう気を使っている他、文化の違いがあるので、盆踊りなども強制せずあくまで本人が希望すれば参加とのことでした。一方、米軍関係者は刑務所の行事にも参加し、支援しているそうです。

作業としては石鹸製造、自動車部品の組立作業ですが、石鹸製造についてISO9001認証を取得していて大々的に掲げていました。人気の汚れがよく落ちるというブルースティックを製造していて、6月にテレビで紹介されたので注文殺到。しかし設備拡張や作業時間を増加することもできないので地道に作るしかないようです。作業場では大柄なアメリカ人が日本人と共に作業に従事しているのを見かけました。

また、ここは改善指導や教科指導、社会復帰支援に力を入れているのが伝わってきました。一般改善指導の他に特別改善指導として、薬物依存離脱指導、被害者の視点を取り入れた教育、交通安全指導、就労支援指導があり、6-8人グループの認知行動療法を取り入れていて毎回60-90分でテーマを与えて考えさせ感想文を書かせることにしています。ただ講義を受けさせるより有効です。

更に、自己開発指導で講演者を招いたり、アルコール依存回復プログラム、高齢者向け社会復帰支援指導もあります。米軍人には米軍から来て指導してもらっていて、聖書や再犯防止グループミーティングがあるとのお話でした。特性に合わせた就労支援のキャリアカウンセリングもあり、出所前の内定率も高いとのことでした。うまく機能していればかなりの成果を挙げているのではないかと思います。

横須賀という海に囲まれた土地柄、都内の刑務所に比べるとやや開放感を感じる刑務所でした。すぐ近くにある久里浜港は、幕末にペリー提督率いる黒船が来航したところで、ペリー公園もあります。

刑務官の方が率直に丁寧に説明してくださったので好感を持ちました。お世話になりましてありがとうございました。

木村孝子(アムネスティ会員)

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実施日 2018年8月1日(水)
場所 横須賀刑務支所
主催 アムネスティ日本 国内人権ネット

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