【活動報告】桜美林大学で「児童労働」のワークショップを実施

2018年7月10日(火)、桜美林大学の授業の1コマで、児童労働について考えるワークショップを行いました。担当したアムネスティ日本 子どもネットワークチームのメンバーが報告します。

半年に一度、桜美林大学の留学生向けの日本語科目のクラスの一コマをお借りし、児童労働についてのワークショップを実施しています。そのクラスでは、日本語学習のための読み物のひとつで児童労働について取り上げる機会があり、今回のワークショップでは事前に触れた内容を掘り下げ、学びを深める時間となりました。また、この日は特別に日本人の学生の方も参加してくださいました。

まずは、直近で行われていたFIFAワールドカップロシア大会に絡め、サッカーと児童労働の関係についてご説明したあと、最新のデータと共に、児童労働について基本情報を共有しました。

次に、児童労働のさまざまなケースについて動画を見ました。児童労働は貧困、難民、子ども兵士、人身売買など、その内容は多様です。教科書で読んでいた内容であっても動画を見ることで感じることがあった学生も多く、「本当に悲しくて苦しいことだと思った」「涙を一生懸命我慢した」という感想がありました。

続いて、動画も踏まえ、「児童労働の原因は何か」についてグループディスカッションをしました。貧困という原因だけでなく、社会的差別や偏見、安価なものへの世界的需要、子どもの影響の受けやすさを利用している等、複雑な背景が見えてきました。

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最後に、「児童労働をなくすためにNGOを作るなら、どんな団体名で、どんな取り組みをする?」というテーマでグループディスカッションを行いました。アムネスティや他NGOの創設の経緯や団体名の由来を紹介しつつ、どんなことをやりたいかなぁと考えを巡らせてもらいました。すると、フェアトレードをテーマにした食関連のイベント開催やアルバイト代を利用した児童ポルノ撲滅策など、私たちが思いもつかなかった面白いアイディアがでてきて、「なるほど!」と思うことがたくさんありました。

ワークショップ全体を通じて、「これからはもっとこの問題に意識が持てるようになりそう。フェアトレードの商品を見たら、今回のことを思い出します」「この問題がもっと多くの人に知られるように努力します」などの感想をいただきました。

子どもネットワークにとっても、未来を担う大学生の考えを聞くことができる貴重な機会になりました。世界で起きている問題に目を向け、一歩踏み出してみる一助となれば幸いです。桜美林大学のみなさま、ありがとうございました!

実施日 2018年7月10日(火)
場所 桜美林大学

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