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荘村清志 さん(ギタリスト)

「良いこと」をすると、音楽がより豊かになる

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アムネスティの名前は前から知っていたけれど、活動に携わったのは2年前の神奈川での演奏会が初めて。良いことをしている団体だと前から知っていたから、喜んでお手伝いさせてもらいました。

音楽が持つ力や可能性は、すごいと思います。今はいろんな国と国のあいだにトラブルがあるけれど、文化的なもの通じて異なる国に暮らす人びとはひとつになれる。そんなパワーを音楽は持っていると思うし、その可能性を信じています。

音楽は直感的に感じるものだから、良いものを表現すれば国境など関係なくわかってもらえる。かならず伝わる。

たとえばスペインで演奏会を開いたときのことだけど、私の演奏にスペイン人がすごく共感してくれたんです。「日本人なのに、どうしてこんなにスペイン音楽を感じて弾けるんだ?」って。それは人間の本質、つまり喜びや悲しみなどの感情がどこの国に行っても共通だからでしょう。

ギターを弾くときは、音に乗っかって自分の中から自然と感情が表に出ているんです。優しさや思いやり、自分が「こういう人でありたい」という気持ち、そういうものが内面から出てくる。普段の生活の中で「こうありたい」という想いが蓄積されて、それが音ににじみ出る、という感じかな。

別に自分を褒めているわけではなくてね。なかなかできないことだと思うんです。人間なら誰でも「自分が一番かわいい」という部分はあるじゃないですか。でもその反面、「それでは いけない」という気持ちもあって。ちぐはぐですよね。

だけど、その「良い部分」をもっと増やしていかなくてはいけない、という方向性はいつも自分の中に持っている。だから、たとえば電車でお年寄りの方に席を譲るとか、ちょっとしたことだけど普段の生活の中でやっていかなくては、と。そういう積み重ねが音になって出てくる、と思っています。

演奏には、本当にその人の持っているものが出てきますから。いくら自分が「優しい音で」と思っても、人間としてそういう人でなければ、その音は出ない。理屈じゃないんです。まあ、だからこそ面白いんだけどね。


荘村清志(Kiyoshi Shomura )さん/プロフィール

9歳よりギターを始める。1963年に巨匠イエペスに認められ、翌年スペインで師事。1967 年と68年にはヨーロッパ各地でリサイタルを行い、69年の日本デビューで、「テクニック、音楽性ともに第一人者」との高い評価を得る。ソロ活動のほか、フルート、ピアノ、ヴァイオリンや声楽との共演にも積極的に取り組み、ギターの魅力を様々な形で人びとに伝えている。現在、東京音楽大学客員教授。

 

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