ドキュメンタリー 『望むのは死刑ですか 考え悩む"世論"』

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誰かを"処刑"したいのは、あなたなのか?

他者への抑えきれない処罰感情とは。犯罪の抑止力としての極刑とは。日本が「死刑」を容認する真の意味とはなんなのか―? 「罪」と「罰」をめぐる、究極の議論が始まる。

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国民の8割が死刑に「賛成」?
それが、日本政府による意識調査の結果だ。「圧倒多数の支持」を、政府は死刑を続ける理由としてきた。だが本当なのか?

死刑の情報提供や議論を、政府は避けてきた。命を奪うこの刑罰を、実は人々はよく知らない。そんな中、ある研究者によって都内の会場に、一般市民135人が集められた。それは、人々の心をより深く探る「審議型意識調査」の試み。テーマは、日本の刑事制度だ。市民たちは皆、初対面。多くが死刑については賛成と言いながらも「考えたことがなかった」という。研究者は冒頭、こう宣言した―「討議してたどり着いた意見を、国民の判断と考えます」。

―知って、揺らぐ。語り合って、悩む。

2日間の調査ではまず弁護士や専門家、犯罪被害者などから話を聞く。続いて、市民どうし意見を述べ合う。すると市民たちは、さまざまな反応を示し始めた。
死刑に反対する被害者も存在すると知って「死刑支持が揺らいだ」という若者。死刑が犯罪を減らすとは証明できないと知って「もっと苦しい刑罰が必要かも」と言いだす中年男性。 冤(えん)罪による死刑判決の多発に、とまどう若い女性。

知ることで初めて悩み、自分とまったく違う意見に触れて悩み、当たり前と思ってきた考えを揺さぶられる“世論”の担い手たちを、カメラは捉え続ける。答えの出ない議論のなかで、“普通の人々”の意識に何が起きるのか?混とんから立ち現れる、“世論”のほんとうの顔とは・・・。
市民が自ら考え悩むことの意味を、映像は問いかける。 

ドキュメンタリー映画  『望むのは死刑ですか 考え悩む"世論"』

  • 企画:佐藤 舞/ポール・ベーコン
  • 監督:長塚 洋
  • 制作:Institute for Criminal Policy Research (イギリス/2015/HD/59分)
  • 助成:スイス外務省 ほか
  • 上映協力:NPO法人 監獄人権センター

上映スケジュール

場所:札幌 札幌弁護士会館
日時:2016年3月4日(金)17:00~
詳細:http://www.satsuben.or.jp/m/index.html

場所:大阪 十三・シアターセブン
日時:2016年3月19日(土)15:00~ 3月25日(金)まで上映
※トークセッションあり
詳細:http://www.theater-seven.com/

場所:東京 渋谷・アップリンク
日時:2016年3月22日(火)15:30~ /4月9日(土)15:00~
※トークセッションあり
詳細・チケット予約:http://www.uplink.co.jp/event/2016/42264

自主上映会をしませんか?

お問い合わせは Email:yoh340@gmail.com 長塚洋まで(形態不問・料金応相談)

アムネスティ・インターナショナルの取り組み

私たちアムネスティ・インターナショナルは、死刑を人権の問題と考えています。そして、「生きる」という最も基本的な人間の権利を根本から否定する刑罰が、死刑だと考えています。

アムネスティは、「死刑は生きる権利の侵害であり、究極的に残虐で非人道的かつ品位を傷つける刑罰である」として、あらゆる死刑に例外なく反対する姿勢を明確にし、死刑のない世界の実現に向かって活動してきました。

なぜ、アムネスティは死刑に反対するのか