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ミャンマー(ビルマ) - ミャンマー(ビルマ)の政治囚たち

ミャンマー(ビルマ)では軍事政権の下で、多くの人びとが政治囚として収監されました。アムネスティは、そのほとんどが、非暴力で政治的な意見を表明しただけで逮捕された「良心の囚人」であると考えています。彼らの中には拷問を受ける、必要な医療を受けることができない、家族と離れた刑務所に収監されるなど、劣悪な扱いを受けた人もいました。

民政への移行にともない、2010年11月の総選挙後から2012年1月13日の間に、計4回の恩赦が行われ、多くの政治囚が釈放されました。一方で、2015年2月現在、同国の刑務所には、まだ少なからず政治囚が収監されています(こちらを参照)。また釈放された政治囚の中には、条件付きで釈放された人もいます。

2013年6月、テインセイン大統領は「良心の囚人は全員間もなく解放される」と表明しました。それにもかかわらず、総選挙が行われる予定の2015年に入っても、実現の兆しはありません。アムネスティは総選挙が行われる前までに、すべての良心の囚人を無条件に釈放することを要求していきます。

元良心の囚人ミンコーナインさんが2014年に来日。
お話を聞くことができました!

topic_burma_individual_at_risk01.jpg会合の様子

ミンコーナインさんはビルマ政府により2度にわたって逮捕、収監されている良心の囚人です。

1回目は1988年の民主化運動で指導的な役割を果たしたため、同年に逮捕され、2004年に釈放されました。釈放後に「88世代学生グループ」を結成し、民主化運動を引き続き行いました。しかし、2007年の大規模な民主化運動(いわゆる「サフラン革命」)に関与したことで、再び逮捕されました。彼の収監中、アムネスティは、即時・無条件の釈放を要求してきました。2012年1月13日に恩赦で釈放され、現在はビルマ国内で「88世代 Peace & Open Society」という団体を作り活動しています。

2014年12月に来日し、アムネスティ日本の事務所にてお話を聞く機会を得ることができました。以下、その内容をレポートします。なお、この会合にはアムネスティ日本の他にビルマ市民フォーラム、ヒューマンライツ・ナウも参加しました。

現在の活動について

ミンコーナインさんは「88世代 Peace & Open Society」で人権などの権利啓蒙活動のほか、政治改革のための働きかけを行っています。団体の活動の目的は大きく3つあり、1つ目は「市民の力を高めること」、2つ目は「議会民主制を機能させるために、憲法を改正する運動を促進すること」、3つ目は「60年に及ぶ内戦状態を終結させ、包括的平和を獲得すること」です。

啓蒙活動を精力的に行い、2012年に釈放されてからこの3年間で、各地で一般市民と対話した機会は200回を超え、1,000万人を超える人たちと会ったとのことです。そのような地道な活動もあってか、以前は自分たちがどのような権利を持っているか知らなかった人たちが、徐々に自分たちの権利に目覚めてきて、権利が侵害されていると気がついたとき、「88世代 Peace & Open Society」に相談にくるようになってきたとのことです。

憲法改正について

2008年憲法は軍部の絶大な力を保障していると同時に、人権の観点から問題だと考えられる条項があるとアムネスティは指摘しています(詳しくはこちら)。その中に、憲法改正には両院の総議員の75%超の賛成が必要と規定されている条文があります。ミンコーナインさんは、この条文の改正が必須であると考えています。というのは、現憲法では議席の25%は軍人が占めると規定されており、軍人議員全員が反対すれば、憲法改正は初めから不可能だからです。2015年の総選挙の結果が憲法改正につながるかが試金石になるが、あくまで総選挙は通過点に過ぎないと指摘していました。

健康状態、収監されていた時代のことについて

ミンコーナインさんは長年の刑務所生活の影響もあり、高血圧症、糖尿病などの持病があるそうです。独房生活が9年続き、5つの刑務所で過ごしたとのことです。

来日による移動の疲労もある中で、質疑応答も含め、1時間半ほど話をしていただきました。この会合の後も大学での講演や、在日ビルマ人との対話集会をこなし、本当に精力的に活動されていることが伝わってきました。

ミンコーナインさん、貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。

topic_burma_individual_at_risk01_b.jpg集合写真(左から3人目がミンコーナイン氏、右から3人目が「88世代 Peace & Open Society」の広報担当ジミー氏)

ヤンゴン在住のボランティアからの現地レポート

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