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国・地域:
イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ

イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ

イスラエル/被占領パレスチナ地域

基本情報

国  名 イスラエル/被占領パレスチナ地域
ISRAEL AND THE OCCUPIED PALESTINIAN TERRITORIES
国家元首 大統領 ルーベン・リブリン
首相 ベンヤミン・ネタニヤフ

人権をめぐる、2016年の動き

イスラエル軍は、イスラエルと被占領パレスチナ地域(OPT)の両地域で子どもたちを含むパレスチナの民間人を違法に殺害した。またイスラエルの軍事占領の継続に反対する被占領パレスチナ地域のパレスチナ人数千人を拘禁し、数百人を行政拘禁した。被収容者への拷問などの虐待が依然として広く行なわれ、加害者は罪に問われなかった。

国は、パレスチナ人の私有地に建設された入植地を過去に遡って合法化するなどして、ヨルダン川西岸地区での違法な入植地建設を続けた。また、パレスチナ人に移動の自由を厳しく制限し、パレスチナ人がイスラエル人を襲撃した直後は、複数の地域を封鎖した。軍はガザ地区の封鎖を続け、その結果、住民190万人が集団的に懲罰を受けた。また、西岸地区のパレスチナ人の家屋とイスラエルのネゲヴ地域のベドウィンの村の家屋を破壊し、強制的に住民を排除した。

当局は、良心的兵役拒否者を投獄し、アフリカからの庇護希望者数千人を勾留、追放した。

背景

イスラエルとパレスチナの間の緊張状態は続いた。イスラエルが占領地で違法な入植地建設を続ける中、交渉再開のための国際的な取り組みは、頓挫した。12月、国連安全保障理事会はイスラエルに対し、西岸地区での入植活動の中止を求める決議を可決した。

6月、政府は、イスラエルとトルコの両国が、外交関係の回復に関して和解合意したと発表した。2010年イスラエルは、人道支援船マヴィ・マルマラ号を妨害した際に殺害したトルコ人家族と、補償金の支払いで合意した。

9月米国は、2019年から10年間の軍事援助を、年額38億ドルに増額することに合意した。

通年で西岸地区とイスラエルで、パレスチナ人がイスラエル人を刃物や銃、車などで襲撃する事件が相次いだ。一連の襲撃で、イスラエル人16人と外国人1人が殺され、ほとんどが民間人だった。襲撃の多くは、武装グループとは無関係だった。一方、軍はパレスチナ人110人と外国人2人を殺害した。なんの脅威も与えていないにもかかわらず、殺害された人たちもいた。

ガザのパレスチナ武装グループは時折、イスラエルに向けてロケット弾や迫撃砲弾を無差別に発射したが、死者、重傷者は出なかった。イスラエル軍は空爆と砲撃で対抗し、パレスチナ人の子ども2人と大人1人を殺害した。

■詳細情報:目次

  • 移動の自由-ガザ封鎖とヨルダン川西岸地区での制限措置
  • 恣意的な逮捕と拘禁
  • 拷問や虐待
  • 違法な殺害
  • 超法規的処刑
  • 過剰な実力行使
  • 表現、結社、集会の自由
  • 居住権-強制立ち退きと取り壊し
  • 不処罰
  • 女性と少女に対する暴力
  • 難民および庇護希望者
  • 良心的兵役拒否者

パレスチナ

基本情報

国  名 パレスチナ STATE OF PALESTINE
国家元首 大統領 マムード・アッバス
政府首班 首相 ラミ・ハムダラ

人権をめぐる2016年の動き

ヨルダン川西岸地区のパレスチナ当局とガザ地区を事実上統治しているハマスは両者とも、批判者や政敵を逮捕、勾留するなどして表現の自由を制限した。両者はまた平和的集会の権利も制限し、抗議活動を解散させるために過剰な実力行使を行った。被拘禁者に対する拷問その他の虐待は、ガザと西岸地区双方で日常的に行われていた。ガザ地区では軍事法廷での文民への不公平な裁判が続いた。西岸地区で起訴や裁判のないままの拘禁が行われた。女性や少女は、差別や暴行を受けた。ガザの裁判所は、死刑判決を下し、ハマスは死刑を執行した。西岸地区では死刑判決はなく処刑もなかった。

背景

マムード・アッバス大統領率いるパレスチナ解放機構とイスラエルの交渉は、国際社会による努力にもかかわらず、停滞したままであった。ファタハとハマスの間の緊張が長らく続いてきたため、2014年6月発足のパレスチナ国民合意政府は、その政治的力量の弱体化を免れなかった。事実上の統治者であるハマスはガザを支配しつづけた。

ガザは、2007年6月以降のイスラエルによる空海陸の封鎖がこの年も続いた。封鎖の中、建築資材の搬入制限や資金不足で、紛争で損壊した家屋などインフラの再建に深刻な遅れが生じた。長引く輸出制限で経済が麻痺され、ガザの住民190万人の貧困状況が悪化した。エジプト当局が、ガザとの国境にあるラファ検問所をほぼ全面封鎖したことで、ガザは完全に孤立し、イスラエルによる封鎖の影響が拡大した。

6月、ハムダラ首相は次の地方選挙を10月8日に実施すると発表した。しかし、パレスチナ高等裁判所は9月、イスラエルの支配により東エルサレムのパレスチナ人が参加できず、またガザの裁判所に違法性があるため、選挙を無期限に延期する判決を下した。パレスチナの二つの当局は、裁判中にその反対勢力候補に対する嫌がらせや拘禁を行った。

西岸地区のナブルスやジェニンなど北部地区では緊張が著しく高まった。各地区でファタハと関係する武装グループが治安部隊と衝突し、数人の死者を出した。

■詳細情報:目次

  • 法律と憲法の改正、組織改革
  • 恣意的な逮捕と拘禁
  • 不当な裁判
  • 拷問などの虐待
  • 表現・結社・集会の自由
  • 違法な殺害
  • 女性の権利
  • 死刑

アムネスティ・レポート 2016/2017より

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