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国・地域:
イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ

イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ

イスラエル/被占領パレスチナ地域

基本情報

国  名 イスラエル/被占領パレスチナ地域
ISRAEL AND THE OCCUPIED PALESTINIAN TERRITORIES
国家元首 大統領 ルーベン・リブリン
首相 ベンヤミン・ネタニヤフ

人権をめぐる、2017年の動き

6月、イスラエルがパレスチナ地域を占領してから50年、ガザ地区を封鎖してから10年が過ぎた。ガザ地区の封鎖により、住民およそ200万人が制裁を受けることになり、人道危機が拡大した。イスラエル当局は、東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区での入植地の拡大と関連インフラの強化を図り、パレスチナ人たちの移動の自由を厳しく制限した。イスラエル軍は、子どもたちを含むパレスチナ住民を違法に殺害し、被占領パレスチナ地域のパレスチナ人数千人をイスラエル国内に違法に拘禁した。その中の数百人は、起訴も裁判もない行政拘禁を受けた。被拘禁者への虐待や拷問は、依然として広く行なわれ、加害者は罪を問われなかった。イスラエルは、西岸地区と同国内のパレスチナの村にある家屋の破壊をやめず、住民たちを強制的に退去させた。良心的兵役拒否者たちは投獄された。アフリカ人の庇護希望者数1,000人が勾留され、追放された。

背景

イスラエル当局は、被占領パレスチナ地域における入植地を拡大し、土地の収奪を加速させた。米国や他国による交渉再開に向けた取り組みは失敗し、イスラエルとパレスチナの間の緊張状況は、続いた。1月、イスラエル当局は、パレスチナ人の私有地数千ヘクタールを入植者が収奪したことや推計4,500戸の入植者住宅を建設したことを、過去に遡って合法化する法案を可決した。さらに、イスラエル当局は、東エルサレムと西岸地区の他の地域における新たな入植者住宅数万戸の入札を公示した。

パレスチナ人は、西岸地区やイスラエル国内のイスラエル人を刃物や銃、車などで襲撃した。そのほとんどは、武装グループとは無関係の個人によるもので、イスラエル人14人と外国人1人が殺された。パレスチナ人76人と外国人1人がイスラエルの兵士に殺害された。脅威となる行為に及んでいなくても殺された人もいた。

3月、国連の西アジア経済社会委員会は、「イスラエルは、パレスチナ人に対する人種差別の罪で罰を受けるべきだ」とする報告書を発表し、その後、取り消した。5月、ユネスコは、東エルサレムが被占領地であることを再確認することを決議し、同地域内でのイスラエルの行動を批判した。7月、パレスチナ人がイスラエルの警官2人を殺害したことを受けて、イスラエルは神殿の丘に入るムスリムの参拝者をボディーチェックする金属探知機を設置した。この措置でかえって緊張が高まり、西岸地区の礼拝者などパレスチナ人による大規模な抗議行動が起こった。礼拝者の抗議行動は、しばしば過剰な武力で弾圧されたが、金属探知機が除去されて、抗議行動は収まった。

9月、ガザを事実上支配するハマスと西岸地区の国民合意政府が、イスラエルが拒否している和解プロセスに着手した。

12月、国連人権高等弁務官事務所は、2016年の国連人権理事会決議に沿って、西岸地区のイスラエル人入植地で操業する企業の情報を公開した。

■詳細情報:目次

  • 移動の自由-ガザ封鎖と西岸地区での制限措置
  • 恣意的逮捕と拘禁
  • 虐待と拷問
  • 違法な殺害
  • 過剰な実力行使
  • 表現・結社・集会の自由
  • 居住権-強制立ち退きと家屋破壊
  • 不処罰
  • 女性と少女に対する暴力
  • 国籍はく奪
  • 難民と庇護希望者
  • 良心的兵役拒否者

パレスチナ

基本情報

国  名 パレスチナ STATE OF PALESTINE
国家元首 大統領 マムード・アッバス
政府首班 首相 ラミ・ハムダラ

人権をめぐる2017年の動き

ヨルダン川西岸地区のパレスチナ当局とガザ地区を事実上統治するハマスは、表現の自由を一層制限した。両地区の治安部隊は、拘禁されている人たちに拷問や虐待を加えたが、罪を問われることはなかった。ヨルダン川西岸地区の当局は、ハマス政権に厳しい対応を取り、住民への電気や水などの供給をさらに制限した。その結果、イスラエルによるガザの軍事封鎖から始まった人道危機は、さらに悪化した。両地区の女性たちは、常に差別や暴力にさらされた。ガザでは、死刑判決が下され、ハマスによる公開処刑があった。西岸地区では、死刑の執行はなかった。

背景

ガザは、2007年6月以降イスラエルに空海陸を封鎖されたままだった。輸出制限により経済は落ち込み、ガザの住民200万人の生活は、ますます困窮した。背景には、イスラエルによる封鎖に加え、エジプトによるガザとの国境検問所の封鎖があった。

ラマッラーを拠点とする国民合意政府とガザを事実上統治するハマスとの間の分裂状態は、ほぼ1年間続いた。パレスチナ当局は、ガザ地区の支配権を奪還する狙いで、ハマスに対して一連の報復的措置を取り続けた。

10月、ハマスは、ガザを統治する委員会を解散する意向を発表した。その後、国民合意政府は、エジプトの仲介によりガザで閣僚会合を開き、西岸地区とガザで立法議会と大統領の選挙を呼びかけた。10月下旬、対立するハマスとファタハの2政党は、西岸地区とガザ間の10年来の分裂の終結に向けて、エジプトのカイロで和解合意に署名した。11月、国民合意政府は、ガザとエジプトの間の国境検問所とイスラエルとの国境に近い検問所の管理を引き継いだ。

■詳細情報:目次

  • 表現と集会の自由
  • 拷問その他の虐待
  • 過剰な力の行使
  • 女性の権利
  • 経済、社会、文化的権利
  • 死刑
  • 不処罰

アムネスティ・レポート 2017/2018より

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