難民の今 シリア

ホーム > 難民の今 > シリア(2016.12.28更新)

■ シリア国内の現状

国連によると、シリア国内では、1350万人が緊急人道支援を必要としています。また、2016年末までに国内で避難する人の数が870万人に上ると見られています。

シリアと国境を接する5カ国(イラク、イスラエル、ヨルダン、レバノン、トルコ)は紛争から逃れようとする人々に対して国境の封鎖を進めています。最近では、7万5千人以上のシリア人がヨルダンとの国境沿いで悲惨な状況に陥っています。アレッポでの攻撃など、シリアで現在起きている紛争は、シリアを逃れようとする人々をさらに増やすおそれがあります。

■ シリア難民の現状

数字で見る、シリア周辺5か国のシリア難民の受け入れ数

480万人以上のシリア難民が、トルコ、レバノン、ヨルダン、イラク、エジプトの5カ国にいます。

● トルコは270万人を受け入れています。シリア難民の受け入れ数としては、世界1位です。

● レバノンの受け入れ人数はおよそ100万人で、レバノンの5人に1人が難民です。

● ヨルダンはおよそ65万5千人のシリア難民を受け入れていて、ヨルダンの人口の10%を占めています。

● イラクは自国内でも国内避難民310万人を抱えていますが、およそ23万人のシリア難民を受け入れています。

● エジプトは11万5千人を受け入れています。

ヨルダンの都市部にいるシリア難民の93%は貧困線以下の生活を送っています。また、レバノンでは70%、エジプトでは65%、イラクでは37%のシリア難民が、貧困線以下の生活を送っています。

■ 国際社会の対応

○進まない支援

シリア難民への支援の必要性が高まる一方、国連の2016年人道支援アピールによるシリア難民への支援金拠出の呼びかけは、2016年の11月末時点でまだ56%しか達成されていません。

また、シリア危機が始まって以来、世界的には22万4694人が、最初に避難した国から他の国に移り住む再定住、もしくはその他の手続を保障されましたが、これはレバノン、ヨルダン、イラク、エジプト、トルコにいるシリア難民のわずか4.7%の人数にすぎません。

UNHCRによると、主要受け入れ国であるこの5カ国にいる、少なくとも48万人――または10%の人びと――は他国への再定住を必要としています。しかし、再定住はほとんど進んでいません。

○ヨーロッパ諸国

2016年1月から9月の間、地中海を渡ってヨーロッパに向かった人びとのうち、最も多くを占めていたのが、シリアの国民でした(26.2%)。しかし、ヨーロッパの中でも受け入れには温度差があります。

ドイツは、シリア難民に対し、再定住や他の手続きを通じて43,431人の受け入れを誓約しています。これは、EU全体の受け入れの、およそ46%を占めています。また、ドイツとスウェーデンは、2011年4月から2016年10月にかけて、ヨーロッパにおけるシリア難民の庇護申請の64%を受領しています。

一方、ドイツを除く残り27のEU諸国は、再定住やその他の手続きにより、およそ51,205人の受け入れ、もしくは主要受け入れ国にいるシリア難民のおよそ1%の受け入れを誓約しているにすぎません。

○再定住を認めない国

カタール、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、クウェート、バーレーンを含む湾岸諸国は、シリア難民に対して再定住をいっさい認めていません。また、ロシア、シンガポール、韓国を含むその他の高所得国も、再定住を認めていません。

出典:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国連人道問題調整事務所(OCHA)、国際移住機関(IOM)

紛争や迫害などにより母国を追われた難民を受け入れ、適切な支援を行うのは、いわゆる先進国をはじめとする国際社会の責任です。日本も例外ではありません。各国に受け入れを求めるだけでなく、日本でも難民を受け入れる。日本にいる私たちだからこそ、出来る支援があります。

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