セネガル出身の世界的ミュージシャン、ユッスー・ンドゥールは、奴隷売買の拠点であった母国のゴレ島から世界へと広がっていったアフリカ音楽の軌跡を追う旅に出る。この旅の最後に、奴隷売買の象徴であるゴレ島で黒人の魂の旋律を歌うことを約束したユッスーは、盲目のジャズ・ピアニスト、モンセフ・ジュヌと共にアメリカへと旅立った。
ブルース、ジャズ、ラップ、ゴスペルなどのアメリカ黒人音楽に触れていくユッスーは、ゴレ島から送られていった黒人奴隷の悲しみや嘆きを歌った魂の音楽が、異国の地で今もなお息づいていることを実感する。
そして、アトランタ、ニューオリンズ、ニューヨーク、ダカールへと旅をするユッスーたちは、多くの世界的に有名なミュージシャンとセッションを組み、多くの人びとと対話をすることで、文化の違いや歴史を超えた魂の音楽を生み出していく。
2009年2月14日よりシアターN渋谷・3月28日(土)よりテアトル梅田 にてロードショー
ユッスー・ンドゥールの母国セネガルのゴレ島からは、2000万人近くの人びとが奴隷としてアメリカへ渡りました。この辛い奴隷売買の歴史から、私たちは何かを学ぶことができたでしょうか? 21世紀の今もなお、世界では人身売買が行われ、奴隷のように労働を強いられている人びとがいます。
たとえば、私たちが普段口にしているチョコレート。その原料であるカカオの生産の7割が、西アフリカの4カ国で行われ、多くの子どもたちが労働力として用いられています。ただ同然の低賃金で重労働をさせられる子どもの数は約12000人にも及びます。奴隷仲買人が、コートジボワールやナイジェリアから「人身売買」という形で子どもをカカオ農園へ送りこみ、子どもたちは土地開墾、雑草取り、カカオの木の手入れ、農薬散布、運搬、豆の乾燥などの重労働を奴隷のように強いられているのです。
同様の子どもの人身売買は、セネガルの綿花農場などでも行われています。
また、子どものみならず、女性も人身売買の被害者となっています。売買された女性たちは性的搾取、強制労働、結婚の対象となります。国内や国境地域で人身売買される女性や少女の数は近年も増加しています。
人身売買や奴隷労働は、過去の出来事ではなく、現在も続いている深刻な問題です。
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