バレンタインデーアクション2010[アクション]
(写真) 外灯の明かりで数字や文字を学んでいるマリの子どもたち。人身売買されカカオ豆の農場で働かされるマリの子どもたちもいる (C)ILRF
バレンタイン・デーの主役、チョコレート。とても美しく形作られ、私たちをとりこにする魅惑のスイートです。もし、このチョコレートのために、どこかで子どもたちがどれいのように働かされているとしたら・・・・
チョコレート価格の内、カカオ豆農園主に渡るのは0.5%、つまり200円のチョコレートであればわずか1円です。そこから労働者に支払われる賃金はさらに少なくなります。この市場価格の安さが児童労働、子どもの人身売買につながっていきます。
そして、そのカカオ豆を日本は55590トン輸入しています。ガーナからが最多で38359トン、コートジボワールからは2325トン(2005年統計より)。コートジボワールのカカオ農園では、売られてきた子どもたちが過酷な状況で労働させられています。
全世界のカカオ豆の7割は西アフリカ産で、特に4割はコートジボワールで生産されています。カカオ豆のような一次産品は途上国にとって、重要な外貨獲得源 ですが、大変厳しい競争にさらされていて価格は下がる一方です。利益を上げるために安い労働力を得ようとして子ども奴隷を使っているという構図があります。
奴隷仲買人は、1人あたり15〜30ドルで村の子どもたちを買い集め、カカオ豆の農場に送ります。子どもたちはタダ同然の低賃金か賃金なしで重労働をさせ られ、擦り切れたTシャツ1枚で農薬を扱うこともあります。カカオ豆の生産のため、25万人を越える西アフリカの子どもたちが働いていると言われています。
アフリカでは、これ以外にも様々な仕事のために子どもたちが人身売買されます。中央アフリカや西アフリカでは、親類などに預けられた子どもが家事労働で搾取される、あるいは誘拐され子ども兵士にされることが少なくありません。
子どもたちは、また、鉱山、砂利採取場、プランテーション、ボルタ湖(ガーナ)での漁業、家事労働、性産業に向けて売買されます。
2001年4月13日世界中の新聞やテレビが、ある事件を報道しました。西アフリカのギニア湾で10歳から14歳の子ども227人(人数には諸説あり)を乗せた船エティレノ号が行方不明になったのです。
ギニア湾の沿岸国家はこの船の寄港を禁止したため、1週間ほどギニア湾をさまよった後、行き場のなくなった船は、出発地だったベニンの港町、コトヌーに戻ってきました。
この事件を扱った新聞記事
ところが戻ってきた船には、23人の子どもしか乗っていませんでした。発覚を恐れた船長が子どもを投げ捨てたと疑われましたが真相はわかっていません。この船の子どもたちは、西アフリカ諸国から集められ、コートジボワールのカカオ豆農園に売られて送られる途中でした。