米国:グアンタナモ:長すぎる4年間~拷問の新たな証言をアムネスティが公表~

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2006年1月13日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:米国
トピック:「テロとの闘い」における人権侵害
「拘禁中の最悪の日々...それは、絶望、屈辱、抑圧、精神的なストレスに満ちたものでした...」

「私が話すことを許されたのは、私を拷問する3人の担当者だけでした」
「私はまるで、いつも崩れ落ちる、カードで作られた家のようになりました。どの面から家を建てようとしても、かならず崩れ落ちるのです」
(2002年1月からグアンタナモ米軍基地内に拘禁されたバーレーン国籍のジュマ・アルドサリ氏の証言)

キューバのグアンタナモ米軍基地に最初の被収容者が移送されてから4年が経過したこの1月、アムネスティ・インターナショナルは、米国が運営する拘禁施設内での被収容者に対する拷問や虐待に関する新たな証言と、その他の被収容者に関する詳細について発表した。

報告書には、グアンタナモに初めて移送された、バーレーン国籍で32歳のジュマ・アルドサリ氏の証言も含まれている。アルドサリ氏は、アフガニスタンのカンダハル空軍基地に駐留する米軍によって拘束され、2002年1月にグアンタナモ基地に移送された。

現在すでにグアンタナモから解放された人々によって裏付けられたジュマ・アルドサリ氏の証言によると、同氏とその他の被収容者は、アフガニスタンとグアンタナモで米軍関係者によって身体的・精神的拷問を受けた。

「グアンタナモでは、約500人の男性が、どのような生き物であれ強要されるべきではないような、徹底的に侮蔑された取り扱いを受けた。自分の運命がどうなるのかまったくわからない状況で数年が経過した後、無期限にグアンタナモの拘禁施設に収容されるよりも自ら死を選ぼうと考える被収容者がいることは、当然の結果とも言える」と、アムネスティ・インターナショナルは語った。

アムネスティはまた、バグラムとカンダハルの施設に収容された後の2002年6月にグアンタナモに移送されたアルジャゼラ氏とジャーナリストのサミ・アルハジ氏の件、またイエメンの実業家で、グアンタナモに移送される前に秘密収容所に収容されていたアブドゥルサラム・アルヘラ氏のケースについても、さらなる詳細を発表した。

本日、38カ国以上にいる数千人のアムネスティの会員が、ブッシュ米大統領とライス国務長官に署名を送り、すべてのグアンタナモの被収容者に対して公正な裁判の機会を与え、施設内における拷問・虐待に関する報告の調査を実施するよう訴える。

「グアンタナモ問題に妥協の余地はない。拘禁施設を閉鎖し、2002年から続いている拷問に対する調査を早急に進めなければならない。」

被収容者たちの証言は、下記で読むことができます。(英語)
USA: Testimony of Guantanamo detainee Jumah al-Dossari
http://web.amnesty.org/library/Index/ENGAMR511072005

USA: Who are the Guantanamo detainees - Jumah al-Dossari
http://web.amnesty.org/library/Index/ENGAMR511292005

USA: Who are the Guantanamo detainees - Sami al Hajj
http://web.amnesty.org/library/index/ENGAMR512072005

USA: Who are the Guantanamo detainees - Abdulsalam al-Hela
http://web.amnesty.org/library/index/ENGAMR512062005

More information on Guantanamo, including audiovisual resources:
http://news.amnesty.org/pages/usa-news-eng

グアンタナモの閉鎖とCIA秘密拘禁に反対するキャンペーンに参加しよう!
(英語) http://web.amnesty.org/pages/stoptorture-index-eng 

アムネスティ発表国際ニュース
(2005年1月11日)
AI Index: AMR 51/008/2006

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