イラン、ジンバブエの人権活動家が2006年度のマーティン・エナルズ賞を受賞

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2006年6月 5日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:
トピック:危機にある個人
人権擁護活動家のためのマーティン・エナルズ賞(MEA)審査員は、本日アトランタで、2006年度のマーティン・エナルズ賞をイランのアクバル・ガンジーとジンバブエのアーノルド・ツンガに贈ると発表した。

アクバル・ガンジーは、調査報道のジャーナリストであり、後に活動家となった人物で、「国の安全に危害を及ぼす秘密情報を収集した」罪で、6年間投獄されていた。アクバル・ガンジーは、民主主義の原則とすべてのイラン人の人権のため、身体的な拷問を受けても断固として妥協を拒み、昨年4月に刑期を終えた後に条件つきで釈放された。

アーノルド・ツンガは、人権のためのジンバブエ弁護士協会の会長を勤める卓越した弁護士である。ツンガは、弾圧下によって沈黙を強いられているジンバブエの人びとを代弁する活動を続けている。ツンガは、人権侵害の被害者の弁護人として常に嫌がらせや脅しを受けており、過去に何度か逮捕され、最近保釈された。

MEA審査員長であるハンス・ツーレンは、カーター・センターで開かれた人権擁護活動家政策フォーラムの開会式で受賞者を発表し、2人について次のように語った。「彼らは、人権や民主主義のために立ち上がることが危険な活動であるそれぞれの国において、人権運動の象徴である」。MEA審査員である11団体は、イランとジンバブエ政府に対して、受賞者の安全を確保し、脅迫や嫌がらせを受けることなく彼らが活動できるようにと呼びかけた。授与式は、10月12日にジュネーブで行われる。

背 景
マーティン・エナルズ賞:人権活動に対する主要な賞
人権擁護活動家のためのマーティン・エナルズ賞は、世界の人権擁護活動家を守る11の国際的な人権団体による、類のない共同作業である。審査員は、以下のNGOで構成されている。
アムネスティ・インターナショナル/ヒューマンライツ・ウォッチ、ヒューマンライツ・ファースト/国際人権連盟/反拷問世界機構/インターナショナル・サービス・フォー・ヒューマンライツ/フロント・ライン/国際法律家委員会/ジャーマン・ディアコニー、インターナショナル・アラート/ヒュリドックス

過去の受賞者
アクサム・ナイセ(シリア、2005年)/リダ・ユスポワ(ロシア)/アリリオ・ウリベ・ムノス(コロンビア)/ジャクリーン・モウデイナ(チャド)、ピース・ブリゲード・インターナショナル、イマキュリー・バーハヘカ(コンゴ民主共和国)、ナターシャ・カンディッチ(ユーゴスラビア)、エヤド・エル・サラジュ(パレスチナ)、サミュエル・ルイス(メキシコ)、クレメント・ヌワンクオ(ナイジェリア)、アスマ・ジャハンギール(パキスタン)、ハリー・ウ(中国)

アムネスティ国際ニュース
(2006年5月23日)
AI Index: IOR80/004/2006