- 2007年1月 9日
- 国・地域:モロッコ/西サハラ
- トピック:難民と移民
女性・未成年者・難民・庇護希望者を含む何百人もの人びとが検挙され、アルジェリア国境へ強制退去させられた暴力的な一連の摘発について、モロッコとの非正規移民への対応協力について見直すべきとアムネスティ・インターナショナルは欧州委員会に対して強く要請した。
12月23日・25日・29日に摘発された約100人の人びとのその後の運命を深く憂慮している。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の書類を所持していた人びとを退去させたことをモロッコ当局は否定している。しかし、少なくとも10人の難民と60人の庇護希望者が国境に送られたという信頼できる情報がある。他方、一部はラバト(モロッコの首都)へ戻ることを許可された。アルジェリアとモロッコ両国の治安部隊により盗みや性的虐待を受けたと何人かは申し立てている。
EUはこれらの行動に無関心であり続けることはできない。アフリカ・欧州各国政府・欧州委員会による2006年7月のラバト会議で、EUが要請した非正規移民への対処要請を受けてとモロッコ政府はこれらの行動を正当化している。
「2005年と2006年にセウタとメリリャでの出来事を想起させるこのような移民の虐待は、受け入れられない」とアムネスティEU事務所長のディック・オースティンは語った。
「EUの義務に違反して、最低限の人権基準が移民管理に適用されないという私たちの心配が的中した。」
詳細については:アムネスティ・インターナショナルEU事務所(ブリュッセル)
電話番号:+32-2-5482773
ファックス:+32-2-5025686
Eメール:Amnestylntl@aieu.be
ウェブサイト:http://www.amnesty-eu.org
アムネスティ国際ニュース発表(2007年1月9日)
AI Index:MDE29/001/2007
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