中国:香港は、聖火リレー中の表現の自由を守らなければならない

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2008年4月30日
国・地域:中国
トピック:
(香港)アムネスティ・インターナショナルは本日、5月2日金曜日に行われる聖火リレーの前、最中、そして後に、香港の活動家が平和的な抗議行動を行えるよう保証することを、香港当局に要請する。

アムネスティが入手した情報によると、デンマーク人芸術家と数人のチベット・キャンペーン活動家を含む、抗議行動への参加を予定している活動家複数が、香港に入ることを拒否された。報道によると、入管当局は拒否の理由を明らかにしていない。そのような判断に対する論拠を公表しないことは、それが恣意的であるという疑念を高める。

4月26日、聖火リレーの周辺での行動に参加を予定していたデンマークの芸術家Jens Galschiotは、香港に入ることを拒否された。彼は、香港を訪問する主たる目的は、香港の芸術家らとともに、1989年の民主化運動弾圧による犠牲者の記念碑として彼自身が建てた彫刻「国恥の柱」をオレンジ色に塗るためだったと語った。Galschiotはまた、もうひとつの「人権聖火リレー」にも参加する予定だったと述べた。

「Galschiotやその他の活動家の入国を拒否するという判断は、聖火リレーの期間に、香港においてより平和的な抗議行動に対する広範な規制を恣意的に行う意図があるのではないかという危惧を高める」と、香港にあるアムネスティ・アジア太平洋事務所長のマドゥ・マロトラは語った。

「当局は、聖火リレーのために公の秩序を維持する権利と義務を有している。しかし、そのことが平和的な抗議行動を弾圧する、あるいは表現、結社、集会の自由などの基本的人権を制限する口実とされてはならない」。

* 編集者への注意アムネスティ・インターナショナル香港は、5月2日金曜日に街頭行動を行い、オリンピックで人権のために良い意味での遺産を残して欲しいという人びとの願いや期待を表明してもらうよう呼びかける。

アムネスティ・インターナショナルは、オリンピック開幕前に長期的な改革を確かなものにすることを目的として、国際的なキャンペーンを展開し、中国において今も起きている人権侵害について国際的な注意を喚起している。アムネスティはオリンピックのボイコットを呼びかけてはおらず、さまざまな人権問題に対して中国政府が行動を起こす時間はまだ残されていると、希望をつないでいる。

詳しくは以下にお問合せください:
Mark Allison アムネスティ・インターナショナル中国担当調査員
Phone: (+852) 2385 7187.
Milabel Cristobal Amar アムネスティ・インターナショナル香港
Phone: (+852) 2155 2370, Mobile: (+852) 63 45 06 99.
Clara Law アムネスティ・インターナショナル香港
Phone: (+852) 3107 8050.

アムネスティ発表国際ニュース
2008年4月30日
 

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