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ジンバブエ:危機的レベルに達した暴力―強制徴兵される青年たち―

2008年5月15日
国・地域:ジンバブエ
トピック:危機にある個人
アムネスティは本日、ジンバブエでの暴力が危機的レベルに達していることを警告し、また、野党である民主変革運動(MDC)の支持者と思われる人びとを攻撃することを目的に、いわゆる「退役軍人」と呼ばれる者たちが強制的に地元の青年たちを徴兵しているという事実を明らかにした。

「暴力行為に関与することを拒んだ人びとは、『退役軍人』たちによって暴行を受け、またMDC支持者であることを非難されている」と、アムネスティ・インターナショナルのジンバブエ調査員シメオン・マワンザは述べた。

目撃者がアムネスティに話した証言によると、与党であるジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)の支持者大勢と「退役軍人」たちが、ミッドランズ州のムベレングワ地区やマショナランド中央州のマゾウェ地区のMDC支持者と思われる人びとを暴行しているという。

ムベレングワ地区では、ZANU-PF支持者のギャング集団(大部分は「退役軍人」たちによって徴兵された青年たち)が周回し、2008年3月29日の選挙でMDCに投票した疑いのある人びとの家を襲撃している。マゾウェ地区のチウェシェ付近でも、似たようなギャング集団の存在が目撃されている。

「私たちが特に心配しているのは、都会から離れた地方に住んでいる人びとのことだ。そこでは世間に注目されることなく暴力が行われている」と、マワンザは述べた。「暴力の犠牲者たちの状況は悲惨だ。人道組織と地元のNGO団体は、医療支援を受けるのを妨害されている犠牲者たちを助けたとして標的にされている」

警察は暴力行為を止めることに対しては積極的でない。ZANU-PF支持者と思われる人びとを攻撃したと疑われるMDC支持者の逮捕だけを行っている。

地方での襲撃の犠牲者たちは、暴力から逃れようと長い距離を歩き、多くの人が町や都市に避難している。

地方の学校には、MDC支持者の疑いをかけられた教師たちが、国家が後押しする暴力から逃れようと避難したために、閉鎖を余儀なくされたところもある。

アムネスティは、5月14日の早朝にハラレ郊外の貧困地域であるマビュクにある自宅から拉致されたと報告されているMDC支持者のトンデライ・ンディラの安全を心配している。報告によると、私服の上に武装した9人の男たちが彼を暴行した後、白いトヨタのトラックで裸のままの彼を連れ去ったようだ。彼はそれ以来目撃されていない。

トンデライ・ンディラは2007年の拘禁中に政府職員によって拷問を受けた32人のMDCメンバーの1人であった。彼は告訴が取り下げられるまでの2ヵ月以上に渡り、ハラレ中央未決囚刑務所に拘禁されていた。

またアムネスティは、5月13日にマショナランド中央州のマウント・ダーウィン地区にあるムクンブラ付近で、シノイア・プフェブヴェ(79歳)と妻のセレナ・プフェブヴェ(76歳)が「退役軍人」と思われる者たちによって拉致されたらしいという報告も受けた。2人は、拉致犯人らが野営しているンヤカトンド小学校に連れていかれたものと見られている。プフェブヴェ夫妻の息子が2000年の議会選挙と2001年の補欠選挙においてMDCの候補者であったため、プフェブヴェ家はMDCと政治的なつながりがあった。

選挙が行われて以降の暴力で、少なくとも22人が命を落とし、900人を超える人びとが怪我の治療を受けている。数百人が入院している。「退役軍人」とZANU-PF支持の青年たちからなるギャング集団たちによって家を焼かれた何百もの家族が、避難を余儀なくされている。

ジンバブエ選挙サポートネットワーク(ZESN)は、マショナランド中央州のマウント・ダーウィンで、ZESNの監視員たちが襲撃されたと報告している。彼らは家を破壊され、財産を略奪された。そのうち6人は重傷を負って入院した。いくつかの家族は周囲の丘や茂みに避難せざるをえなかった。

アムネスティ・インターナショナルは本日、ジンバブエ政府に以下の点を要請した。

・ZANU-PF支持者、「退役軍人」及び兵士によるすべての暴力行為を他の者による暴力と同様に公に非難し、政治的暴力を直ちに終結させるために他の政党と協力すること。

・暴力の扇動者たちを含む、人権侵害を犯したすべての容疑者を警察が逮捕することを保証すること。

・医療、避難所および食糧供給を含む人道的支援へのアクセスが制限されることのないよう保証すること。

・現在の人権侵害状況を調査するため、ただちに国際的な人権監視団を招き入れること。

・すべての政治的暴力行為について調査するための、独立した公正な機関をただちに設立すること。調査結果は公表されなければならない。容疑者たちは公正な国際基準を満たす手続きを経て法の裁きを受け、犠牲者たちは国際基準に従って全面的賠償を受けるべきである。

アムネスティ発表国際ニュース
2008年5月15日

 

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