日本:先日の死刑執行を非難

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2008年6月19日
国・地域:日本
トピック:死刑廃止
アムネスティ・インターナショナル アジア・太平洋地域声明

アムネスティ・インターナショナルは本日、6月17日に行なわれた絞首刑を強く非難する。執行されたのは宮崎勤(45)、陸田真志(37)、山崎義雄(73)で、2007年8月に鳩山法務大臣が就任して以来、執行された人は13人となった。

2007年12月以降、日本では約2カ月に一度のペースで死刑が執行されている。

「死刑廃止は世界的な流れであるにもかかわらず、日本はこの流れに逆行し、死刑の執行ペースを上げている。今年に入ってからこれまでに10人が処刑されているが、これは2007年の全執行数よりも多い」とアムネスティのアジア・太平洋部長サム・ザリフィは述べた。

国連人権理事会は2008年5月に日本の人権状況を検討した際、死刑問題についてとくに懸念を示した。多くの国ぐにが日本に対し、全世界的な死刑執行停止を求める国連総会決議(62/149)に沿って、死刑執行を停止するよう求めた。

日本では執行は絞首によって、通常秘密裏に行なわれる。死刑囚本人に執行が告知されるのはわずか数時間前で、家族には執行後にしか知らされない。日本では死刑が確定してから執行まで、数年間、あるいは数十年間待つこともある。その間死刑囚は絶え間ない執行の恐怖の中で暮らすことになる。
2007年に死刑を執行した国は24カ国に過ぎない。2007年に日本では9人が執行された。主要8カ国(G8)の中で死刑を執行しているのは日本と米国だけである。

アムネスティは日本政府に対し、死刑を廃止し、死刑をめぐる秘密主義を終わらせる第一歩として、ただちに死刑の執行を停止するよう求める。

2008年6月19日