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メキシコ:当局は女性の安全に真剣に取り組んでいない

2008年8月 1日
国・地域:メキシコ
トピック:女性の権利
司法当局が女性の身の安全について真剣に取り組む姿勢を見せず、家庭における暴力行為に耐えているメキシコの何千人もの女性はさらなる虐待の危険にさらされている、とアムネスティ・インターナショナルは本日発表した報告書の中で述べた。

アムネスティの報告書では、メキシコの女性が直面している障害を調査し、女性の訴えを警官が受理しない、不十分な調査、保護措置の低い実施率などのドメスティックバイオレンスに関わるさまざまな問題を報告している。この報告書の発表は、メキシコが女性に対する暴力の防止法を制定してから18カ月後にあたる。

「メキシコ政府は1年以上前に、女性を暴力から保護する新しい法律を可決し、積極的な取り組みを示したが、その法律を国レベルおよび州レベルで厳格に運用しなければ、女性を殴打、強かん、虐待から守ることはできない」と、アムネスティ・インターナショナルのアメリカ部副部長ケリー・ハワードは述べた。

メキシコの女性が家庭で受けている暴力は、世界の多くの地域におけると同じく、メキシコ固有の状況に根ざしている。2006年の国の調査によると、4人に1人がパートナーにより虐待されており、82パーセントが暴力を受けても警察に通報していない。

女性が勇気を出して虐待を警察に通報したとしても冷淡な扱いを受けることが多く、暴力にさらされていることを自ら証明しなければならない。多くの場合、警官は女性に加害者を呼び出すよう求めることさえある。

2005年8月31日、マルチェラはソノラ州にある彼女の住居に押し入ってきた前夫に刺されて、4カ月間も体の麻痺に苦しんだ。マルチェラは数年にわたって、検察局に今までの虐待に関して10回以上告訴してきたが、そのたびに前夫と直接話し合って問題を解決するよう勧告された。「打撲傷を見せてくれたら、なんらかの措置を取る」と言われたこともあった。マルチェラが刺された後、前夫は殺人未遂の容疑で起訴され10年の刑を言い渡されたが、今彼は刑期を不服として控訴している。マルチェラは、もし前夫が釈放されるならば、見つかって殺されるのではないかと恐れている。

「メキシコの女性にとって必要なことは、女性に対する虐待の訴えが真剣に取り上げられて裁判に持ち込むことができ、また難民に対すると同様の有効な保護制度を利用できることである」と、ケリー・ハワードは述べた。

「女性が暴力を受けずに生活する権利のための一般法」が2007年2月に制定された。それ以来多くの州政府が同様の法律をつくったが、法の実施へ向けて適切な予算を組み実施するための具体的な措置はいまだに取られていない。

アムネスティは、メキシコ連邦政府と州政府に対して以下のことを要請する。
・ 2007年に制定された法律の優先的な実施を公約して、女性を暴力行為から保護し、その実施のために必要な財源を投入すること。
・ 女性に対する暴力事件の通報、起訴、有罪判決がなぜ依然として低い率にとどまっているのかを調査し、その結果を公表すること。調査により判明した問題を解決するための具体策な措置を取ること。

報告書「安全と正義を求める女性の闘い:メキシコの家庭における暴力」は2008年8月1日GMT16:00 より以下から閲覧できる。
 http://www.amnesty.org/en/library/asset/AMR41/021/2008/en/4d96a226-5194-11dd-ad62-d31ddb019522/amr410212008eng.pdf

アムネスティ発表国際ニュース
2008年8月1日

 

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