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米国:テキサス州での死刑執行は国際法違反

2008年8月 6日
国・地域:米国
トピック:死刑廃止
「テキサス州でホセ・エルネスト・メデリン・ロハスが処刑されたことは国際法違反である。執行停止を支持した国際司法裁判所(ICJ)の権威をないがしろにするものである」と本日、アムネスティ・インターナショナルは述べた。

米連邦最高裁判事の1人は、執行停止を求める最終申し立てについての審理において、「このまま執行を許せば、米国は取り返しのつかない国際法違反を犯すことになり、条約上の約束をやぶることになる」と述べた。申し立ては5対4で却下され、その後すぐに処刑された。

メデリンの死刑判決後、減刑を求めるアピールが世界中から届いた。国際司法裁判所の決定と命令を尊重するよう米国に呼びかけた国連事務総長も減刑を求めた1人だった。

1977年に米国で死刑執行が再開して以降、メデリンは1116番目の処刑となった。この1116件のうち、410件がテキサス州における執行である。今年に入ってからは米国で17件の執行があり、そのうち5件がテキサス州である。

死刑は生きる権利を侵害し、本質的に残虐、非人道的かつ品位を傷つけるものであるという理由から、アムネスティは、どのような状況においても、あらゆる死刑に無条件に反対している。

背景
2008年8月4日、テキサス州仮釈放委員会は満場一致で、州知事による減刑・執行延期勧告を退けた。2008年8月5日には米連邦最高裁で最終申し立てがあったが執行は停止されず、その後間もなく、予定時刻より約4時間遅れて午後10時少し前に執行された。

2008年7月16日、国際司法裁判所は米国に対し、メデリンおよび他の4人のメキシコ人が「見直し・再審理を受けるまで処刑されない」ように「必要なあらゆる措置を講じる」ことを命令した。米州人権委員会も、公正な裁判を受けられなかったと主張するメデリンの嘆願についての裁定が出るまで死刑を執行しないよう米当局に求める「予防的措置」をとった。

2008年3月25日、メデリン対テキサス州のケースについて、最高裁は満場一致で、国際司法裁判所の判決は「米国の国際法上の義務を構成する」と判断した。

メデリンは、1993年に14歳と16歳の少女ジェニファー・アートマンとエリザベス・ペナをヒューストンが殺害された事件に関与したとして1994年に死刑判決を受けた。拘禁された外国人には領事からの支援を求める権利があることは、領事関係に関するウィーン条約第36条に定められているが、テキサス州当局はこのことを一度もメデリンに助言しなかった。

2008年7月のアムネスティが起こした、このケースについての緊急行動には、世界中から数百通の手紙が送られた。詳細は下記で参照可能。

http://www.amnesty.org/en/library/info/AMR51/081/2008/en

アムネスティ発表国際ニュース
2008年8月6日
 

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