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ジョージア:グルジアとロシアは南オセチアの民間人保護を

2008年8月10日
国・地域:ジョージア
トピック:地域紛争
アムネスティ・インターナショナルは南オセチアでの紛争に関与するすべての当事者に対し、民間人を戦闘から守るための国際人道法を十分尊重するよう呼びかけた。

南オセチアの紛争地域で起こっているここ数日の戦闘により、多数の民間人の犠牲が報告されている。民間人の死亡者と負傷者の数や状況についての情報は、独自の確認が困難なため食い違いはあるものの、メディアの報道やビデオ映像は、双方からの軍事攻撃により複数の民間施設が破壊されたことを示している。

たとえば、南オセチアの州都ツヒンバリでは数十の民間の建物がグルジア共和国軍の攻撃により破壊されたといわれる。これらの建物の中には、住宅、行政機関、玩具店、大学や共和国の運営する病院も含まれていた。8月9日にはグルジア共和国中心部ゴリの住宅地域がロシアの爆弾による攻撃を受けた。

アムネスティはすべての紛争当事者に対し、民間人や民間施設に対する直接の攻撃を自制するよう求めている。それぞれの勢力とも、軍事作戦を行う際に、軍事目標と民間人ないし民間施設を区別しない攻撃は避けなければならない。また、民間人や民間施設に過度に大きな影響を与えるような攻撃も避けなければならない。

アムネスティは、攻撃の中に戦争犯罪にあたる可能性があるものがあったのではないかと懸念していると述べた。さらに、グルジア及びロシアは民間人を保護し、紛争地域から避難しようとする人びとが安全に移動できるようにしなければならない。また、人道援助が紛争で被害を受けた地域へ障害なくアクセスできるようにしなければならない。

アムネスティは、国際人道法の状況、特に民間人の保護の状況について、グルジアが抱える別の紛争地域であるアブハジアのコドリ渓谷で勃発したといわれる戦闘行為においても、細心をもって監視するよう求めた。

アムネスティはまた、国際社会に対し、すべての紛争当事者が国際人道法を遵守するよう、また民間人の保護と紛争解決のための交渉を最優先事項とするべく、あらゆる努力を払うよう求める。

ここ数カ月の緊張の高まりと最近の小規模の戦闘に続き、グルジアと分離独立を掲げる南オセチア地方との間の紛争は、2008年8月8日早朝、両勢力による内戦が1992年の停戦協定で終結して以来の最も重大な局面に突入した。

停戦協定は、ロシア、オセチア、グルジアの三者共同による平和維持軍の創設を規定していた。グルジアの部隊は今回、軍事作戦とみられる攻勢を、南オセチアの州都ツヒンバリに対してとった。その理由は「憲法的秩序の回復」であった。

ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ大統領は、この攻勢に対し、停戦協定により常駐している部隊に加え、さらに戦車を含めた部隊を増員した。その目的は、停戦状態を維持するため、とされた。

その結果、グルジア軍とロシア軍はツヒンバリ市内およびその近郊で戦火を交えるに至った。8月10日、グルジア軍はツヒンバリおよび南オセチアから部隊を引き揚げ、今回の戦闘が起こる前に部隊が置かれていた南部に撤退したと伝えられる。

その日の後の報道によれば、グルジアは軍隊に停戦を命じたという。多数の市民に死傷者が出ていると報道されているが、独自に確認を取るのは困難な状況である。また、ロシアは、紛争地域の南にあり3つのグルジア軍基地が置かれているゴリの町や黒海の港町ポチを爆撃したと伝えられる。ここでも再び、市民が死傷した。

国境を越えてロシア共和国内の北オセチアに逃げた人も含め、数千人の人びとがこの地域から避難したといわれる。ロシア側、グルジア側双方が、今回の紛争に出兵した兵士に死傷者が出ているとしている。

アムネスティ発表国際ニュース
2008年8月10日

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