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ロシア連邦:人権活動家とジャーナリストへの暴力に対する免責に終止符を

2008年10月 6日
国・地域:ロシア連邦
トピック:危機にある個人
アンナ・ポリトコフスカヤ殺害の2周年を翌日に控え、「最近の独立系ジャーナリストや人権擁護活動家に対する攻撃は、彼らがロシアで活動する際の危険な状況を浮き彫りにしている」と、アムネスティ・インターナショナルは述べた。アムネスティはロシア政府に対して、人権擁護活動家や報道関係者への暴力行為に関する免責を止めるよう要請する。

「人権擁護活動家とジャーナリストこそ、政府が国内法に定められた正義と権利の保護を遵守せず、また国際人権諸条約に規定された義務を無視している事実について、国民の関心を高める役割を果たしている人びとである」と、アムネスティは述べた。

「しかしロシアにおいては、人権擁護活動家やジャーナリストはしばしば当局から嫌がらせを受け、また人権侵害の犠牲者にさえなることもある」

テレビを始めとする報道機関が政府によって規制を受けている国では、独立した報道が次第に少なくなりつつある。独自の報道をめざすジャーナリストは、取材活動を妨害され、脅迫や起訴に直面することもある。たとえば、ラジオ局「エコー・モスクヴィ(モスクワの声)」は、過激派の意見を放送したという申し立ての予備調査に関連して、番組の台本を検察に提出するよう繰り返し要請された。最近のロシア連邦においては、批判的な意見の表明は徐々にまた確実に制限されてきている。

「アンナ・ポリトコフスカヤの殺害から2年が経過するが、ロシア連邦、とくに北コーカサス地域において、人権擁護活動家とジャーナリストは依然として危険な状態に置かれている。彼らは誘拐、拷問、自宅への襲撃、死の脅迫などを受ける恐れがあり、また疑わしい状況で殺害されてしまう可能性もある」。

アンナ・ポリトコフスカヤは、モスクワ中心部で2006年10月7日に殺害された。殺害から2年が経つ現在、事件に関与した容疑で3人が拘禁されている。しかし、加害者はいまだに野放しの状態であり、殺害を指示したと見られる者たちについての独立した調査は行なわれていない。

「アンナ・ポリトコフスカヤは、人権侵害に苦しんでいる人びとのために懸命に闘った勇気あるジャーナリストである。ポリトコフスカヤはその報道のために殺害されたと考えられる」と、アムネスティは述べた。

アムネスティは、ロシア政府がポリトコフスカヤの死について正義を実現することを全面的に確約し、人権擁護活動家とジャーナリストに対する攻撃に免責はないことを明確に表明するよう要請する。アムネスティは今後も、ポリトコフスカヤの事件に注目していくつもりであり、またロシア連邦内のジャーナリストと人権擁護活動家を保護するよう要請する。

具体的な事例:
イングーシの独立系ウェブサイトのオーナーであるマゴメッド・エフロエフ(Magomed Evloev)が2008年8月31日に警察留置場で殺害された疑問の多い事件は、最大限の公正性をもって調査するべきであり、彼が死亡した状況を明らかにし、彼の死に関与した者たちを起訴し、法に基づいて裁くことを確約する必要がある。

2008年7月25日、イングーシの人権団体MASHR(平和)で活動していた人権擁護活動家ズラブ・ツェチョーエフ(Zurab Tsechoev)は、連邦政府の法執行官と思われる武装した男たちによってトロイツカヤの自宅から連れ去られた。数時間後、ツェチョーエフはイングーシの首都マガス近くの道路脇で発見されたが、重傷を負っており、入院しなければならなかった。アムネスティは、ツェチョーエフへの暴力行為の加害者を明らかにし、裁判にかけるよう要請する。

2008年8月1日夜、ロシア中央連邦管区オリョール市の人権擁護活動家ドミトリー・クラジューキン(Dmitrii Kraiukhin)が住むアパートが放火された疑いがある。放火犯らはまた、アパートの入口を塞いだと見られている。幸運にもクラジューキンはアパートにはおらず、在宅中だった家族がただちに消防署に通報した。アムネスティが把握するところでは、損害がそれほど大きくはなく犯罪としての捜査の必要はないと当局が考えているものと見られ、現時点で捜査は行なわれていない。しかし今までのクラジューキンへの脅迫を考える限り、これは彼の活動と無関係の事件ではない。

2008年8月14日、正体不明の襲撃者たちが、ニズニイ・ノヴゴロドの人権擁護活動家スタニスラフ・ドミトリエフスキー(Stanislav Dmitrievskii)が住むアパートの窓にレンガを投げつけた。幸運にも負傷者はなかった。同じ頃、アパートの入口にはドミトリエフスキーに対する誹謗と脅迫の言葉が一面に書かれていた。この事件に対する捜査は開始された。

アムネスティ発表国際ニュース
2008年10月6日

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