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フランス:収容施設での移民の不当な扱いが明らかに

2008年12月18日
国・地域:フランス
トピック:難民と移民
男性、女性、子どもそして幼児が過密状態の小部屋でマットの上に折り重なっている。台所には食べ物が散乱し、トイレは水があふれている。子どもたちはごみ箱をあさっている。ドアのすぐ外に高く積まれた医療用ごみ袋からは、医療問題が深刻であることがうかがわれるが、適切な設備は見当たらない。センター内の環境は、非人道的かつ品位を傷つけるものである。

ここにある(写真と)ビデオ映像は、フランスのあるメディアとアムネスティ・インターナショナルに匿名で送られたものである。欧州連合(EU)が移民のさらなる長期収容を可能としたことを受け、EU加盟国であるフランスでの非正規移民に対する不当な取り扱いを明らかにしている。

映像は、マダガスカルと北モザンビークの間に位置するフランス領マヨット島のパマンジ収容施設のものである。

定員60人の収容施設は常に超過状態であり、220人もの人びとが収容されている。施設にベッドはなく、多数の幼い子どもが収容されているにも関わらず家族や「子ども」のためのプライベートな空間、テーブルや幼児用ベッド、ゲームはない。

フランスでのみ移民が不当に扱われているわけではない。ギリシャ当局は、保護者のいない子ども160人をレスボス島に拘禁している。子どもたちは、品位を傷つける、非人道的な環境であるレスボス島のパガニ収容施設に拘束されている。

子どもたちはすし詰め状態で水浸しの床の上で寝起きし、外出が許可されるのはごく稀である。弁護士へのアクセスは制限されている。

多くの場合、EUは加盟国の法律と政策が人権基準を満たすよう確保する責任を担っている。しかし移民問題に関しては、解決への一端を担っているというよりも、むしろEUが問題を引き起こしており、「ヨーロッパ要塞」と言われる所以となっている。

2008年12月9日、EU閣僚理事会で正式に新たなEU指令が採択され、強制送還を待つ間の収容を18カ月間まで可能とされた。指令の明らかな目的は、ヨーロッパへの移民流入の阻止である。

「18カ月は行き過ぎ、不相応に過剰であり、EUの一般的な基準としては受け入れられるものではない」とアムネスティで難民・移民の権利部門の長を務めるシェリフ・エルサイドアリは述べた。「国際法上、移民の収容は最終手段としてのみ用いられるべきであり、可能な限り短期間とし、延長や無期限の収容はあってはならない。アムネスティは保護者のいない子どもを収容することは決して許されないと確信している」

この指令により、アイルランドやスペインのようにより短期の収容期限を設定している多くのEU加盟国が、収容を延長する方向へと導かれる恐れがある。

オランダ政府はすでに収容期限を18カ月とすることを発表し、一方イタリアでは収容期間の上限を60日から18カ月に延長することを検討している。これまでは、マルタとドイツの2カ国のみが収容を18カ月まで許容していた。ラトビアは20カ月の上限を維持している。

オランダでの収容期間は多様であるが、多くの者は3カ月間以下の収容である。しかし2004年から2007年の間に収容された2万人については、推定で11パーセントが6カ月から9カ月間、10パーセントが9カ月間以上収容された。例えば「望ましくない外国人」と見なされたり、身元や国籍に疑問が持たれた場合にこのような扱いを受けている。

「EU諸国は、移民の地位や国籍に関わらず移民の権利を尊重すべきである」とシェリフ・エルサイドアリは述べた。「特に、収容は最終手段としてのみ利用し、そして収容環境は人道的であることが確保されなければならない」

*ビデオ映像は以下からご覧になれます。
http://www.amnesty.org/en/news-and-updates/feature-stories/french-detention-centre-highlights-mistreatment-migrants-2008121

アムネスティ発表国際ニュース
2008年12月18日

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