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カンボジア:最高裁判所が労働組合の指導者殺害を再審査

2008年12月23日
国・地域:カンボジア
トピック:危機にある個人
カンボジアの労働組合活動家チア・ヴィッチア殺害の容疑で有罪となっていた2人の男のケースについて、12月31日、最高裁判所が審理を開くことになった。2人への有罪判決は、重大な不備のある犯罪捜査と極めて不公正な裁判によって出されたものだった。

ブン・サムナーンとソク・ソム・ウアンは、チア・ヴィッチア殺害の罪で20年の刑を受けた。しかし、2人は拘禁中に拷問とその他の虐待を受けたり、信用性のない根拠に乏しい証拠に基づいた極めて問題のある司法手続きがなされるなど、数々の人権侵害を受けていた。

「カンボジアの最高裁は2人への起訴を棄却し、直ちに釈放すべきだ」とアムネスティ・インターナショナルのカンボジア調査員ブリティス・エドマンは述べた。

アムネスティは、殺害の真の実行犯がいまだ逃走中であると以前から主張してきた。チア・ヴィッチアが委員長を務めていた自由労働組合(FTU)もまた、ブン・サムナーンとソク・ソム・ウアンの釈放を繰り返し求めている。

2004年1月22日、チア・ヴィッチアが射殺された時間、ブン・サムナーンとソク・ソム・ウアンにはアリバイがあった。しかし警官は、十分に公正な捜査もせず、2人のアリバイを証言する人びとを脅迫、拘禁し、また他の証人を脅した。

警官は殴打し、飴と鞭を駆使して自分を自白に追い込んだとブン・サムナーンは繰り返し述べている。にもかかわらず地方裁判所は、2人が有罪である主な根拠としてこの自白を採用した。

2005年8月1日、地方裁判所は2人に対し殺人罪で20年の刑を言い渡した。証拠が不充分だったと検察が認めているにもかかわらず、2007年4月6日、控訴裁判所は地方裁判所の判決を支持した。

アムネスティは、チア・ヴィッチア殺害についての公正で効果的な捜査を実施し、真に責任ある者を裁判にかけるよう、カンボジア当局に繰り返し求めてきた。

またアムネスティは2人に対して取られた行為に対し、独立し公正な捜査を十分に行うよう当局に求める。これらは、警察が2人の被告に対し、初期の尋問中の拷問とその他の虐待、目撃者への脅迫、警察の裁判手続きへの介入などの容疑である。

チア・ヴィッチアは、2004年1月22日、数々の殺害の脅迫を受けた末に殺害された。首都プノンペン中心部のニュース・スタンドで、暗殺の手口で射殺されたのである。間もなく、ブン・サムナーンとソク・ソム・ウアンがヴィッチア殺害の容疑で逮捕された。

チア・ヴィッチア殺害後、FTUの2人の活動家がプノンペンで殺害された。2004年5月、FTUに加盟するトリノンガ・コマラ工場組合の委員長ロス・ソヴァンアレスが殺害された。テク・サヴェッがわずか1時間半の裁判でロス殺害の罪で15年の刑を受けたが、傍聴した人びとによれば、きわめて不公正な裁判だったといわれている。

2007年2月24日、FTUに加盟するスンテックス工場組合の委員長ヒー・ヴティーが射殺された。この殺害に対して、裁判にかけられた者はいない。2008年9月までに、プノンペン地方裁判所の裁判官が、捜査は証拠不十分で打ち切られたとメディアに語った。

アムネスティ発表国際ニュース
2008年12月23日

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